何か見かけはフェリーニ的な要素がたっぷりなんだけれど、全然違いますね。僕は『未来世紀ブラジル』の不思議な世界を高く評価しているいわゆるギリアムファンですが、この映画は奥が深いのかどうか、ちょっと分からん映画でしたね。
フェリーニと比較しても仕方がありませんが、ギリアムってひょっとしてまともな人なのかもしれないなあと思い始めました。映像とストーリーは相変わらず跳ねていましたが、テーマはギリアムの8 . . . 本文を読む
リアリズムと言おうか、小林作品は場面の繰り返し(リフレイン)が多い。この作品でも、とにかくインスタントラーメンとメロンパンのがぶつき、そして水道が止められているから仕方なく汲み置いたペットボトルの水をぐぐいと飲むシーンがリフレインされる。
不必要なセリフは一切ない。観客は小柄な少年をいやというほど注視させられる。17歳の少年が電気・ガス・水道を止められ母親の面倒まで見れるのか。少年の目には優しさ . . . 本文を読む