こういう映画は評価しづらいですね。映画そのものよりも事件の本質に関心が向かう観客の心境が評価を危ういものにします。
注目すべきは、この映画のスタンスが、まずこの事件を冤罪だとしていることです。だからこそ、元裁判官の主人公と被告を同一地点に立たせることになります。これは映画的表現で無論テクニック的にも優れた表現ですが、被告が冤罪者だからこそ出来得る表現方法です。
僕は冒頭とラストの【高橋伴明】の . . . 本文を読む
美術界を背景にしたアクション映画と言ってしまえば身も蓋もないが、まあそれなりに娯楽要素とアクションは十分用意してある。画面をただ見れば楽しめるようになっている。
でもこの映画の面白さは、【オム・ジョンファ】の濃艶で妖艶ぶりであろう。徹底した悪女に扮した演技は超濃いめの化粧と共に俳優としては演じるだけで楽しかったのではないだろうか。
どちらかというと、ラストに動機解明がされるのだが、取ってつけた . . . 本文を読む
やはりサリngROCKさんって、女性の人ですね。って、変な言い回しですが、女性がぷんぷん臭う舞台でした。勿論客席もほとんどが女性で、今人気劇団というのも分かります。
今回は出演者も多く、(とは言っても虫仲間の兄弟役でその他大勢ともいえる役柄だけで6人)、その衣装がピンクで、可愛く、女の子といった感じ。その同じ衣装を兄役なのに男性が着けて少々気味悪気味ですが、まあこの舞台で一番素直で透いている役柄 . . . 本文を読む
ミステリーという触れ込みで評価の高いこの小説。何も知らないで読み始めたが、合コンから始まる青春もので、誰が死ぬわけでもない、誰の持ち物が盗まれるわけでもない、読み進めても通常のラブストーリーである。でも内容がいいので、一気に読むことは出来る優れモノではある、と思っていた。
前半を読み終えて、いくらなんでも実年の僕がさらに後半を読むのは気力が必要なのでどうしようかと思っていたら、この小説は最後の最 . . . 本文を読む