セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2025年 映画 03本、 演劇 01本

おのぼり物語 (2010/日)(毛利安孝) 80点

2010-07-28 13:21:10 | 映画遍歴
ちょっとした夢がある。それは大きくもあり、小さくもある。小さな時から少しずつ大きくなってきたマンガ家になるという夢。しかも、4コマ漫画で超地味目の緩めのギャグものだ。 それでも、彼にとっては一生ものの大きな野望だ。なかなか芽が出ず、かといってダメだしされたわけでもない。年齢ももう30近い。人生の半分だ。焦りもある。不安もある。おぼつかない生活もある。そんな状態で、自分の体に鞭を打って上京する。初 . . . 本文を読む
コメント

レポゼッション・メン (2010/米)(ミゲル・サポチニク) 65点

2010-07-28 11:33:18 | 映画遍歴
人工臓器のローンが払えなくなった人たちから臓器を回収して行く今でいう借金取り立て人の話である。まあ、よくここまで考えるなあと思うけれど、こういう話は小説の世界では蔓延しているんでしょうなあ。 でも、払えなくなった人から臓器を回収しても企業にとって何のメリットがあるんだろうとずっと考えてしまう。ユーザーへの恐怖感を植え付けるためだろうか。それとも国家も加担して制度を進めているのだろうか。 「回収 . . . 本文を読む
コメント

後悔と真実の色(2009 貫井徳郎著 幻冬舎) 90点

2010-07-28 10:33:29 | 読書遍歴
500ページなろうとする警察小説だが、指蒐集家が出没したり、警察内の男どうしの嫉妬、競争関係も熾烈で生々しい。それぞれ人間への書き込みが優れ、まさにそこには実際生きている哀しいイキモノたちが生息する。 題名が地味目で少々損をしているかなあとも思うが、読み始めると一行とも目が離せなくなってくるいわゆる一気読み。それほど集中して熱い文章なんだけれど、読者にジンワリ強烈に作者の想いが降りかかってくる。 . . . 本文を読む
コメント