最近島根の映画を良く見るなあと思っていたら『RAILWAYS』もこの監督の作品だったんですね。作品的にはこちらの方がかなり上です。
島根の一田舎の町の営みを、神々との接点、移ろいゆく四季、絶え間なく流れる川面、そして村祭り、伝統行事を通して描いていく。この映画はそこに生きる人間たちの喜び、悲しみ、希望、そして恋愛、誕生、死を大きな仰角から切り取ることに成功した。
一言でいえば、人は生まれ、育ち . . . 本文を読む
3億円事件を題材にした面白い素材なんだけど、ちょっと滑ってしまった感じでしょうか、、。原作は読んでいないけど、恐らく小説では面白かったと思います。これだけのスケールと警察という闇の世界をうまく料理してありますから。
でも、映画化されたものはやはり嘘っぽいですね。嘘っぽくてもいいけれど、センスに磨きがかけられていれば観客を乗せてくれるんでしょうが、如何せんこの話、ラストはもう空中分解してます。いい . . . 本文を読む
たまたま日ごろ読んだことのないような小説を読む。恐らく若い人が対象なんでしょうか、ふわふわマシュマロのような小説でした。
大学院生同士の恋愛なんだが、相手はいわゆる既婚者。立派な不倫小説であります。いくら相性がいいから前世からいわんや後世まで愛し続けたいなんて、まあ好きな男と女は何を考えても何をやってもいいけど、読む読者からすると、よかったですねえ、としか言えないなあ。
でもこの小説を読む視点 . . . 本文を読む