馬鹿殿のお家騒動に巻き込まれた家来たちの悲劇と、暗黒の世界にそっと咲いた一輪の花。題名から推測されてはいてもその迫力十分の殺陣は映像ならではの息を飲む秀逸モノ。そこらの一連の時代劇とは一線を画している。
しかし、ほんと馬鹿殿のために本来主君と崇めるべき人物まで殺戮しなければならない従業員の悲哀は現代の社会にも通じるところがあります。この映画を見て実は僕はそのことに一番痛く胸を突きます。【平山秀幸 . . . 本文を読む
賞金稼ぎの今度の獲物は、なんと元妻!?なんてコピーで、これは面白いだろうとか乗せてしまうあこぎなやり方に簡単に乗せられた吾輩、ところがこの映画すべて欲求不満気味へと観客をリードする。
大体元妻の起こした事件そのものが微罪なわけで、大したことがない。また元夫も何で賞金稼ぎなんかしているか分からなく、元刑事らしいのだが体もちょい膨らみ過ぎ、颯爽としていない。二人のイチャイチャぶりも定石通り。関連して . . . 本文を読む
舞台中央に白い冷蔵庫と、天井に聖母マリアか聖母像がある。そして決まりごとに安心感を持つ不思議な夫婦。そして産科病院のキモイ医師と看護婦。何か意味ありげな海虫と子供。現代の狂気の幕開けだ。
この、突っ込んだ脚本は褒められていいと思う。ラスト近くになって急に混乱してしまった感もないではないが、腕を体に生み忘れる女性という不思議な存在も女性特有のキモサも有し、舞台はなかなか毒を撒き散らしている。
し . . . 本文を読む