劇は相変わらず熱狂的で家族的なファンで埋められ、しかも空晴始まって以来の9人出演という魅惑的な構成。期待は否が応でも高まりました。
出演者が9人全員男性なのに母性を考えさせる秀逸な現代劇で、笑いと涙で場内の暑さも忘れました。
客演の方々の実力のほどはもうスゴイとしか言えないです。
でも、上瀧昇一郎さんの抑揚のある人間味溢れる演技は客席の心を釘付けにしてしまい圧巻でした。
舞台の広さが今までの倍はあ . . . 本文を読む
いやあ、とにかく人数がすごいのって、15人ほどが狭い舞台を占めている。話は少々うらぶれたボディビル場で出来事です。いかにもヘンな話なんだが、もうみんなの汗とつばと何より想いが狭い客席にジーンと伝わってきて、2時間近く場内は熱い体育館の雰囲気でした。
僕はこの演劇初めてだったんでいつもこんな肉体系の舞台をしているのかどうか分かりませんが、練習中も大変だったんだと思います。しかも大阪の真夏の上映。
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ちょっと不思議な映画なんですね。まずベースはイタリアの戦争末期の解放期。レジスタンスとムッソリーニ体制側との闘争。そしてレジスタンスによる体制側への処刑。日本では想像できないぐらい激動期でもあった。
そんな不安定な時代に、娘可愛さのためボーイフレンドまで買収するぐらい娘を溺愛する父親。美貌であるがゆえに家庭の鞘に納まらない妻。そんな母親を無意識に嫌悪する娘。そして情緒不安定な娘は恋愛騒動を起こし . . . 本文を読む
凝り過ぎと言っていいほど複雑なミステリー設定。そして根幹が人間が過去の人間と全く同じ運命をたどるというパラレルライフのモチーフ。ちょっとやり過ぎじゃないの、と言いたいぐらい詰め込み過ぎの感もある。でも面白い。
犯人がAと思わせてBに。そしてCに。そして何とまさか!という風に、ミステリーの殿堂通り本当に面白い展開ではある。しかし、ラストでの真相がいかにも小説的過ぎて、ついていけませんね。いくらなん . . . 本文を読む
現代版ロビンソンクルーソーの話である。そこは大都会に流れる川の中州。そこからは観光船や高層マンションの灯も見える。そして漂流した若者を望遠カメラで見つめている引きこもり女性。とても面白い設定である。当然、文明とは何かまで考えてしまう。
一度は自殺を考えた男と高層マンションの一室でゴミタメの生活をしているうら若き女性。場所は違えど、同じ環境、同じ心。浮かび上がれない二人。しかし、文字という手段で彼 . . . 本文を読む
こういうアクションはスピードと派手さとあっと驚く展開がキー。その意味ではこの映画はそれだけで娯楽作品としては1級品だろうと思う。
二転三転する主人公の本当の思惑は「カムイ伝」のような抜け忍なんだと思えば、アメリカ映画としては極めて面白い構成だと思われるし、別に彼女の行動は不思議でも何でもない。逆に続編以降とても面白くなる予感を起こさせるものでもある。
まさにこの映画は【アンジェリーナ・ジョリー . . . 本文を読む