先日たまたまBSで放映した東京物語を見た。デジタル・リマスター版ということで、雨がなくなり音も明瞭。素晴らしい映像になっている。
この映画は映画館では見たことはないが、実際すでにもう10数回見ている。今回あっと思ったことがある。何故気づかなかったのか、と不思議だ。それは主題は家族のつながりだと思うが、血の通う身内がとても金銭面からか、親につらく当たるのだ。
その反面、例えば長男(山村総)の妻( . . . 本文を読む
彼女がパリに行ってしまうので本屋でフランス語を勉強するけなげな男が主人公。でも、特にハンサムでもなくそこらに一掃されるかのようなモヤシ男風情だ。でも、このキャスティングがいいのだな。新鮮で素晴らしい。
対する、書店に勤める女の子。とてもチャーミングで目立つほど。男の子とは好対照だ。けれどこの女の子、何故かモヤシ男を好きになり、台北の真夜中の一夜のエピソードを紡いでゆく。
そこから出てくる登場人 . . . 本文を読む
somewhere over The rainbow「虹の彼方に」というすぐ口ずさむ歌があるけど、この映画は「どこか」というだけで、現在いるところは虹ではなさそうだ。
冒頭、同じ道路をぐるぐる3~4周まわる高級車。何分間か、観客はそれだけを見させられて忍耐力を養わされる。苦痛の時間。やっと、止まって降りて来たと思ったらロングショットで中年風のサングラスのくたびれた感のする男が一人。
男は疲れ切 . . . 本文を読む