【ウォンビン】ファンのための映画であることは間違いないだろう。前半。顔を覆う髪の毛で顔を隠す。表情を隠しているのではない。顔を見せないことでファンをいらつかせているのだ。そんなこと関係ない男どもはちょいいらつく。
前半のもう一つの要素は【ウォンビン】の極端な寡黙ぶり。相変わらず女性ファンを意識している。けれど意外とこの映画、暴力シーンが激しく、韓流を求めて見に来た女性は大驚きだろう。ざまあみろ、 . . . 本文を読む
久々の【ヴェンダース】、ちょっと昔に戻った感がする。セレブの売れっ子写真家。撮った写真をデジタル処理して違う芸術空間を創造する。家庭的には妻と別居中。母親を亡くし死を身近に感じている。
【ヴェンダース】ファンには安心できる作品だ。一応死をテーマにしているがそこにあるのは概念的な死であり、切羽づまったものでない。端的な言い方をすればセレブがふと思い浮かべる死である。掘り下げた哲学的な死でもない。言 . . . 本文を読む