たまにはこういうシリアスな翻訳劇もいいですね。しかもギリシャ悲劇を基本にしたアンティゴネときたら今までも何回も見たが、また見てしまうという好きな劇が前半。今回は2本立てで、後半は子供と親を主題にした10篇の短編フランス劇。いやあ、これもすこぶるよかった。
学生劇団らしいんだが、何人か、見知っている人もおり、この劇に出演している人は実力者ぞろいということがわかる。正直、彼らがここまで本格的にギリシャ悲劇を演じるとは思っていなかっただけに驚きの連続。難しくない元祖ソフォクレスの世界を垣間見せてくれる。いやあ、うなりますネ。
休憩後、フランスの家族劇。これがまた秀作ぞろい。日本の家庭とそれほど変わらない家族の在り方をじっくりと考えさせられます。特に、9編目の自分の息子の死に対面する母親の愛憎劇は鋭く、強く感銘す。
3時間の体力も神経も精神力も鍛えてくれる劇でしたが、彼らの若さをストレートにそのままいただきました。演劇ファンにとっては至福の時間。
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