明治から戦後にかけて語るある小説家の話、、。5編あり、それぞれ本物の小説を読んだ感あり。ミステリーでもここまで時代、人間を書き紡ぐ作家は他にはないのでは、と思えるほど秀逸である。
やはり、でも現代より彼には時代もののミステリーが相応しい。彼の個性を十分引き出している。
寡作ではあるが、今までで出した本はすべて一級品です。まだ若いし、これからどう豹変するか頼もしいばかりです。 . . . 本文を読む
意味不明の題名です。舞台でもこの用語は出てこず、最後までわからず。セリフも高知弁なんだろうが、ちょっとわからない部分もあり。と言って、決してこの舞台をけなしているわけではありません。高知の都会から離れたふし工場の事務所が舞台です。方言はこの芝居では重要である。
ひとりあくせくしている女所長のところに若い空き巣男が紛れ込んでくる。この冒頭の設定が斬新で面白い。なかなか外に出られない男となぜかおびえ . . . 本文を読む
初めて見る劇団なのだが、なんと今回で20周年の記念作品だという。そして驚くべきは小演劇では僕にとって初めてというか、30人越えの出演者であること、またそのすべての出演者がみんな宝塚歌劇のごとく全員若き女性だということであります。
話は何か5,6個のエピソードを群像劇に仕立てた感があります。その間に見事な歌唱力のもとに打ち出されるダンスがある。それはもう見事というほかない。迫力満点、そして実に美し . . . 本文を読む
読みやすい連作集です。しかし、この手のミステリーはありそうで今までなかったような気がします。題材が現代でも最短のものを扱っているので、とにかく斬新そのもの。ページを繰るのが早くなります。
それだけ秀作ということなのでしょう、いやあ、ホント面白かったです。中盤から凄みも見せ始めますからね。今年の収穫作だと思います。ミステリーがお好きな方に、そしてあれこれ細かいことに詮議しない性格の方に超おすすめミ . . . 本文を読む
三島由紀夫の傑作戯曲二本立て。両方で4時間。この前、木下歌舞伎で5時間、今月末には一人芝居フェスで7時間、と体力試練が待っている。
さて、まず「サド侯爵夫人」、文学的、ちょい難しいセリフのオンパレードでちょい置いてけぼりの展開。(これはあくまで私の能力、の限界か?)おそらく原作をちゃんと読んでいないと分からないのかな?まさに三島由紀夫のきらびやかな世界観が充満しておりました。
次は「わが友ヒッ . . . 本文を読む