三島由紀夫の傑作戯曲二本立て。両方で4時間。この前、木下歌舞伎で5時間、今月末には一人芝居フェスで7時間、と体力試練が待っている。
さて、まず「サド侯爵夫人」、文学的、ちょい難しいセリフのオンパレードでちょい置いてけぼりの展開。(これはあくまで私の能力、の限界か?)おそらく原作をちゃんと読んでいないと分からないのかな?まさに三島由紀夫のきらびやかな世界観が充満しておりました。
次は「わが友ヒットラー」、ナチス党が粛清を繰り返してゆく初期の段階の珍しい切り口で、これはとても楽しめた。やはり時代背景等をしっかりと分かっていたら、演劇の解釈も難しくはなくなる。これはしかし、「サド~」と違い、それほど三島を意識しないで鑑賞できた。
冒頭のヒットラー演説の舞台左後方後ろ姿シーンがとても斬新で面白い。ぐいぐい見せつける。演出の勝利だろう。
それからの90分はあっという間。政治的にも難しそうな内容なのだが、実はそうではなくて娯楽的でさえある。終盤にかかるにつけ、ヒットラーの異常さが見え見えしてくる演劇展開の面白さ。迫力あり。
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