鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

淵田坂の山桜

2007-03-11 | 巨樹・古木
三寒四温。
暖かくなったと思ったら、また寒くなりました。
今日の鹿児島は天気は良かったのですが、冷たい風が強い日でした。
春は一気にはやってこないようです。
山桜も、早いものは咲き始めていますが、本格的に咲くのはこれからです。

鹿児島市喜入町の淵田にある山桜を見に行ってきました。


喜入から県道知覧喜入線を知覧に向かっていくと、淵田という集落があり、そこの県道沿いにこの山桜があります。
樹齢80年ですが、この山桜は鹿児島県本土で最も早く花を咲かせる木です。
3月上旬には満開になりますが、早い年は2月上旬に咲く年もあるそうです。

1週間遅かったようです。
すでに満開は過ぎ、もう散り始めていました。
それでも白い花びらがはらはらと散る風情のある様子を楽しむことができました。
鹿児島の山桜は、これから本番を迎えます。
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薩摩義士の碑

2007-03-10 | 史跡
鹿児島市の城山の麓に薩摩義士の碑があります。
歴史資料センター黎明館と、鹿児島医療センターの間の道路を城山に向かっていくと、左にあります。


薩摩義士とは何か?
江戸時代、濃尾平野の木曽、長良、揖斐の3河川は、たびたび洪水を引き起こしていました。
1753(宝暦3)年、幕府は薩摩藩にこの川の治水工事を命じ、薩摩藩は総奉行に家老の平田靭負(ゆきえ)を任じ、1000人を派遣しました。

平田は大阪の商人から22万両を借り、工事に取り掛かりましたが、梅雨の増水により堤防は決壊し、難航を極めました。
幕府の役人の横暴や疫病の発生により、自刃や病没する人があとを絶たず、完成までの1年3ヶ月の間に84名もの命が失われました。
また、工事費も40万両に膨れ上がりました。

平田は犠牲者と工事費の増大の責めを一身に負い、工事完成後自刃したのです。
幕府への遠慮から、このことは長く公表されませんでしたが、ようやく1920(大正9)年、彼らの偉業を讃えてこの慰霊碑が建立されました。


平之町の平田公園には、平田靭負の銅像があります。


西千石町の大中禅寺(大中寺)に、義士の墓があります。

また、岐阜県にも義士をまつる治水神社があります。
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垂水のアコウ並木

2007-03-09 | 植物
垂水市新城の国道220号線沿いにアコウの並木があります。
国道は海岸沿いを通っていますが、延長約1.5kmに渡って海岸側に約35本のアコウが植えてあります。


国道沿いのアコウ並木。右は錦江湾。
樹高、枝張りとも10m近い、なかなか立派なアコウの木です。
鹿児島にはアコウが多く、これより大きなアコウもたくさんありますが、単独あるいは少数であることが多く、道路の並木としてこれだけ立派な木がたくさんあるのは珍しいです。

道路と海岸の間は幅広い緑地帯となっており、運転の途中、アコウの木陰で錦江湾や対岸の薩摩半島を眺めながら休憩するのもいいものです。
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とうごう五色親水公園

2007-03-07 | 水辺の風景
薩摩川内市東郷町の田海川に、とうごう五色親水公園があります。
川原で遊ぶことができる、文字通り水と親しむ公園です。
2月23日に紹介した藤川天神より約5km下流にあります。
田海川は川内川の支流で、川内市街地の少し上流で川内川に合流しています。


公園内の田海川には堰があります。
堰の下流にあるジグザグの階段は、魚が遡上できるための魚道です。川の両側に設けてあります。
向こうに見える橋は、木製のアーチ橋で車の通れない人道橋です。


橋の上流は清流が流れており、川原に下りて川遊びができるようになっています。
川岸にはキャンプ場などの施設が整っています。
さすがにこの時期は人がいませんでした。


公園の下流には、田の神を模したのでしょうか、ユーモラスな顔やしぐさの人形がありました。
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滑川橋

2007-03-06 | 石橋
日置市東市来町北山の大里川に、石橋の滑川(ぬめかわ)橋があります。
県道山田湯之元停車場線を、日置広域農道との交差点より東(大里川上流方向)に行くと北山下バス停があり、ここから右に下りる道がありますので、これを下りると石橋があります。


上流から下流を見たところ。県道はこの右になります。
架設は大正5年11月で、橋長12.0m、幅員4mの1連アーチの橋です。
右上の橋は九州新幹線。



近くには架橋記念の石碑もあります。

(上床橋で紹介しましたが、滑川橋の間違いでした。上床橋はひとつ下流の橋です)




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さつま湖

2007-03-05 | 水辺の風景
昨日紹介した吹上浜の砂丘の背後(陸側)にさつま湖があります。
場所は日置市吹上町の吹上高校の近くで、道路を挟んで反対(東)側です。


吹上高校側から見たさつま湖。

周囲2.5kmの淡水湖で、砂丘によって流れを堰き止められてできた湖です。
湖には、ブラックバス、ヘラブナ、コイなどが生息してがおり、釣り人でにぎわうところです。
この時も、自分のボートを持ち込んだ釣り人が釣りをしていました。

湖畔にはさつま湖遊園地があり、シーズンにはサクラ、ツツジ、バラなどの花が咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませます。
また、毎年10月にさつま湖花火大会が開催されます。
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吹上浜

2007-03-04 | 水辺の風景
海、湖、池、川、滝・・・
このような水のある風景が好きです。
それは生命の起源が海にあること、生まれる前母親の胎内で羊水につかっていたことと関係しているかもしれません。
同じ音を聞かせても、人間は滝の音だというと心地よく感じ、工場の音だというと騒音に感じるそうです。

鹿児島には多くの火山があり、火口湖がありますので、これらの湖や池を訪ねるのも楽しみの一つです。
そこで、このような風景を「水辺の風景」として、カテゴリーを「風景」から独立させることにしました。
ただし、海が写っていても、島など特定のものを対称にしている場合はこれに入れていません。

吹上浜は、鹿児島県の西の海岸にある砂丘で、日本三大砂丘の一つに数えられています。
で、後の2つはどこか調べたらまず鳥取砂丘。これは誰も異存がありません。
あとは、九十九里浜と静岡県の遠州大砂丘があり4つになってしまいます。

吹上浜は、串木野市と南さつま市の間に広がる全長47km、幅1~3km、最高地点47mの砂丘です。


日置市吹上町の砂丘から北(串木野方面)を眺めたものです。
2月28日に紹介した東市来町の江口浜が遠くに見えます。
砂丘の背後は松林になっています。


南を眺めたもの。
向こうの陸地は、南薩摩市笠沙町の野間半島です。
浜では小学生が遠足に来ており、波と戯れたり砂遊びをしたりしていました。


砂丘背後の松林にはキャンプ場があり、バンガローもあります。


このキャンプ場付近は、北朝鮮拉致被害者の市川修一さんと増本るみ子さんが拉致されたところで、情報提供を呼びかける看板が立っています。
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オオイヌノフグリ

2007-03-03 | 植物
道端や田畑の脇に、春と告げる花オオイヌノフグリがたくさん咲いています。
花びらは4枚あり、直径1cm足らずの小さく可憐な花です。
薄い青に濃い青の筋が入り、全体にコバルトブルーの美しい色をしています。


漢字で書くと「大犬のふぐり」で、ふぐりとは陰嚢のことです。
こんな可憐な花にどうしてこういうかわいそうな名前が付いたかというと、花が終わった後の果実が犬の陰嚢に似ているからです。
別にイヌノフグリという植物があり、それより花が大きいことから大きなイヌノフグリということで付いたそうです。
植物はそんな人間の思いなど無関係に、毎年きれいな花を咲かせてくれます。
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牛ノ浜海岸

2007-03-02 | 水辺の風景
阿久根市大川の牛ノ浜海岸は、東シナ海に面した美しい海が広がっています。
かつて海岸沿いにJR鹿児島本線が通っており、福岡に出張で行くとき、特急つばめでよく通いました。
窓側に座り、美しい海岸や沖に浮かぶ甑島を眺めるのが好きでした。
特に、夕方は海に沈む夕日が美しいです。

新幹線が鹿児島から八代まで開業し、この区間は肥薩おれんじ鉄道となり、ここを列車で通る機会はほとんどなくなりました。
しかし、鉄道と平行して国道3号線が通っていますので、車で通ればいつでも見ることができます。
ビールを飲みながらぼんやりと景色を眺める、というわけにはいきませんが・・・


道の駅阿久根から北の海岸を見たところ。
海には岩礁が広がっています。
左上の島のように見えるのは佐潟鼻で、陸続きになっています。


写真ではわかりませんが、左上の瀬には鳥居があります。
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ツクシとフキノトウ

2007-03-01 | 植物
今日から3月。
春本番に突入という感じです。
鹿児島はここ2~3日天気がよく、スギ花粉の飛散量も多くて、外に出たら鼻がムズムズします。
山桜が緑の中にぽつんと1本咲いていました。
外を歩くと、春の花がいっせいに咲いています。


田んぼのあぜにツクシが芽を出していました。
ツクシはスギナの胞子体で、これが枯れるとスギナが芽を出してきます。


知人からフキ味噌をいただきました。
フキの芽と味噌をいためたもので、フキのほろ苦い味がして、ご飯にのせて食べると食が進みます。
フキの芽の天ぷらもおいしいです。
そのフキも花が咲いています。
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