前回紹介した霧島市福山町の坂元のくろず壺畑の近くに、旧田中家別邸があるので紹介します。
旧田中家別邸入口。
玄関。
この建物は、田中省三氏が故郷に建てた別荘です。
玄関の横の精緻な石造物。
田中氏は、1858年、福山町小廻に生まれ、18歳で西南戦争に従軍しました。
洋間です。
明治27年、大阪で実業界に入り、海運業、保険、工業、鉱山、銀行などを興して成功しました。
暖炉の上の、大理石でできたマントルピース(壁に作りつけた飾り棚)。
天井とシャンデリア。
座敷です。
この建物は、大正8年から11年にかけて建てられました。
変わった形の欄間。
田中氏は、大正7年、この屋敷の隣に旧制私立福山中学校(旧県立福山高校)を創立し、子弟の教育に貢献しました。
床の間。
前の写真に見える壺です。
座敷から広大な庭が見えます。庭は大正12年の完成です。特殊資材、技師、職人は関西から運搬、招聘しました。
庭の池。
池に架かる桁橋。
池から屋敷を望む。