■『負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~』@NHK土曜ドラマスペシャル
「帰りなんとて家もなく 慈愛を受くべき父母もなく
みなしご所詮の境地は いかに哀れにあるべき」
▼1話「日本占領」
終戦。日本の婦女を守るために、大森に進駐軍向けの慰安施設を設ける。
厚木飛行場にマッカーサー元帥が降り立つ。
戦争反対論者だった吉田茂が戦後の外務大臣に選任された。
マッカーサーと天皇との2ショット
は、国民の敗北感をさらに高めた。
幣原内閣が発足。
憲法改正を任された近衛文麿がGHQから戦犯扱いとなり55歳で自殺に追い込まれた。
「天皇は神ではなく人間である」という宣言がなされる。
吉田さんは孤児からスタートして、資産家の養子となって遺産を受け継いだ。
妻・雪子をがんで亡くして、芸者の小りんが世話をしている。
結婚式も出席できずに剣との婚礼/驚 息子にも憎まれている。
メガネに耳にかける部分がないけど、どうやって固定されてるのか気になった!
▼2話「総理の座」
GHQから戦犯人を公職から除く命令が下る。
マッカーサーは次期大統領の座を狙っていた。
対するチャールズ・ウィルビーは、「日本には天皇制が必要だ。ソ連と戦わせるために」と言う。
GHQが作った憲法を一方的に押し付けられ、「天皇は国のsimbol(象徴)」となる。
吉田「外交屋は欲しいもの10のうち、9は捨てても、残った1を手に入れるのが仕事だ」
鳩山一郎が自由党から念願の首相となるが、記者会見で叩かれて公職追放処分となる。
東京裁判では、戦前の首相が裁かれることとなり、吉田の友人である広田弘毅の名もあがる。
夫を守るため、父が国粋主義者だった妻は服毒自殺を遂げる。
この最悪の時期の首相になれるのは吉田のみと頼まれ、敢えて貧乏くじを引いて生き恥を晒す覚悟を決める。
昭和21年。吉田内閣発足。GHQは芦田均を推していた。
「総理大臣なんて、単なる風除けにすぎない。早く講和条約を結び独立しなければならない。
GHQは、“Go Home Quickly”だ!」
「日本は四等国だ」「他国に憲法を作られたのは日本だけ」ってセリフが重かった。
▼3話「ゴー ホーム クイックリー」
マッカーサーを希望とみなすフシギな日本国民。
しかしアメリカでの予備選では惨敗する。
昭和電工の日野原が贈収賄容疑で逮捕され、元子爵の妻・鳥尾とのスキャンダルでケーディスは失脚の危機。
吉田は佐藤栄作、池田勇人ら同志を募り、第二次吉田内閣が発足する。
東京裁判では判決が出て、広田弘毅は絞首刑となる。
岳父である牧野伸顕も死去。
吉田の息子が
「貧しくても生きているという実感を得られる国になってほしい。
自然を愛し、家族を愛し、働くことの喜びを感じ、命の尊さを感じられるような」と言うのに対して、
吉田自身は
「世界一の国にしたい。世界中からうらやましがられる国。
日本人は努力家だ。怠けない。辛抱強く、忠実だ。それにはまず独立だ」と言うセリフが対照的だった。
▼4話「アジアの防波堤」
中国が対等してきて、ソ連が核実験に成功したことで、アメリカは焦り始める。
「自己防衛は否定していない」と再軍備を要請され、東条英機の秘書官だった牧野伸顕が指揮をとろうとする。
吉田は「日本にとっての世界はアメリカなんだ!」と悩んだ末、
池田、白洲らをワシントンへ送り、米軍を保留させ庇護を求める。
北朝鮮軍が韓国侵攻、昭和25年朝鮮戦争勃発。
「国家警察予備隊」には38万人の応募があり、7万8000人が入隊した。
吉田は「朝鮮戦争は誤算だった・・・」とつぶやくが、戦争特需によって日本経済は復興する。
中国義勇軍が参戦し、アメリカ軍は後退。ここが単独講和を結ぶチャンスかと思われたが・・・
息子が物乞いをしていると知り、「父上は今一番大事な時期なんだ」と金を渡す白洲次郎。
ずぅっと煙草を吸い続けている役も辛いね
▼5話(最終回)「独立への道」
吉田はワシントンへ赴き、講和条約締結の模様は世界で初めて生中継された。
一方、裏では安保条約が吉田一人によって調印される。
自衛隊のおかげで日本は独立できたってことか?
吉田「人は去りゆくとも、心は残る」
マッカーサー「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
事情を知らない日本国民は、独立を祝って吉田の支持率は58%となる。
「ここが引き際だ」と言う白洲に「まだまだやることがある!
」と言い張る吉田。
その後、世論は厳しくなり、支持率が23%に暴落、鳩山内閣が発足する。
マッカーサーが亡くなった知らせを聞いて、元いた部屋を訪ね、
亡霊を見ながら冒頭のセリフを繰り返すシーンには涙。
病床の吉田に寄りそう小りんの色っぽいこと!
昭和42年、89歳で吉田もこの世を去った。
「帰りなんとて家もなく 慈愛を受くべき父母もなく
みなしご所詮の境地は いかに哀れにあるべき」
▼1話「日本占領」
終戦。日本の婦女を守るために、大森に進駐軍向けの慰安施設を設ける。
厚木飛行場にマッカーサー元帥が降り立つ。
戦争反対論者だった吉田茂が戦後の外務大臣に選任された。
マッカーサーと天皇との2ショット
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幣原内閣が発足。
憲法改正を任された近衛文麿がGHQから戦犯扱いとなり55歳で自殺に追い込まれた。
「天皇は神ではなく人間である」という宣言がなされる。
吉田さんは孤児からスタートして、資産家の養子となって遺産を受け継いだ。
妻・雪子をがんで亡くして、芸者の小りんが世話をしている。
結婚式も出席できずに剣との婚礼/驚 息子にも憎まれている。
メガネに耳にかける部分がないけど、どうやって固定されてるのか気になった!
▼2話「総理の座」
GHQから戦犯人を公職から除く命令が下る。
マッカーサーは次期大統領の座を狙っていた。
対するチャールズ・ウィルビーは、「日本には天皇制が必要だ。ソ連と戦わせるために」と言う。
GHQが作った憲法を一方的に押し付けられ、「天皇は国のsimbol(象徴)」となる。
吉田「外交屋は欲しいもの10のうち、9は捨てても、残った1を手に入れるのが仕事だ」
鳩山一郎が自由党から念願の首相となるが、記者会見で叩かれて公職追放処分となる。
東京裁判では、戦前の首相が裁かれることとなり、吉田の友人である広田弘毅の名もあがる。
夫を守るため、父が国粋主義者だった妻は服毒自殺を遂げる。
この最悪の時期の首相になれるのは吉田のみと頼まれ、敢えて貧乏くじを引いて生き恥を晒す覚悟を決める。
昭和21年。吉田内閣発足。GHQは芦田均を推していた。
「総理大臣なんて、単なる風除けにすぎない。早く講和条約を結び独立しなければならない。
GHQは、“Go Home Quickly”だ!」
「日本は四等国だ」「他国に憲法を作られたのは日本だけ」ってセリフが重かった。
▼3話「ゴー ホーム クイックリー」
マッカーサーを希望とみなすフシギな日本国民。
しかしアメリカでの予備選では惨敗する。
昭和電工の日野原が贈収賄容疑で逮捕され、元子爵の妻・鳥尾とのスキャンダルでケーディスは失脚の危機。
吉田は佐藤栄作、池田勇人ら同志を募り、第二次吉田内閣が発足する。
東京裁判では判決が出て、広田弘毅は絞首刑となる。
岳父である牧野伸顕も死去。
吉田の息子が
「貧しくても生きているという実感を得られる国になってほしい。
自然を愛し、家族を愛し、働くことの喜びを感じ、命の尊さを感じられるような」と言うのに対して、
吉田自身は
「世界一の国にしたい。世界中からうらやましがられる国。
日本人は努力家だ。怠けない。辛抱強く、忠実だ。それにはまず独立だ」と言うセリフが対照的だった。
▼4話「アジアの防波堤」
中国が対等してきて、ソ連が核実験に成功したことで、アメリカは焦り始める。
「自己防衛は否定していない」と再軍備を要請され、東条英機の秘書官だった牧野伸顕が指揮をとろうとする。
吉田は「日本にとっての世界はアメリカなんだ!」と悩んだ末、
池田、白洲らをワシントンへ送り、米軍を保留させ庇護を求める。
北朝鮮軍が韓国侵攻、昭和25年朝鮮戦争勃発。
「国家警察予備隊」には38万人の応募があり、7万8000人が入隊した。
吉田は「朝鮮戦争は誤算だった・・・」とつぶやくが、戦争特需によって日本経済は復興する。
中国義勇軍が参戦し、アメリカ軍は後退。ここが単独講和を結ぶチャンスかと思われたが・・・
息子が物乞いをしていると知り、「父上は今一番大事な時期なんだ」と金を渡す白洲次郎。
ずぅっと煙草を吸い続けている役も辛いね
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▼5話(最終回)「独立への道」
吉田はワシントンへ赴き、講和条約締結の模様は世界で初めて生中継された。
一方、裏では安保条約が吉田一人によって調印される。
自衛隊のおかげで日本は独立できたってことか?
吉田「人は去りゆくとも、心は残る」
マッカーサー「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
事情を知らない日本国民は、独立を祝って吉田の支持率は58%となる。
「ここが引き際だ」と言う白洲に「まだまだやることがある!
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その後、世論は厳しくなり、支持率が23%に暴落、鳩山内閣が発足する。
マッカーサーが亡くなった知らせを聞いて、元いた部屋を訪ね、
亡霊を見ながら冒頭のセリフを繰り返すシーンには涙。
病床の吉田に寄りそう小りんの色っぽいこと!
昭和42年、89歳で吉田もこの世を去った。