メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『NOWHERE BOY』(2009)

2012-10-25 19:16:05 | 映画
『NOWHERE BOY』(2009)
監督:サム・テイラー=ウッド
出演:アーロン・ジョンソン、アンヌ=マリー・ダフ、クリスティン・スコット・トーマス ほか

trailer

ジョン・レノン生誕70年記念作品
女性の監督だからこそ2人の女性の心の機微が伝わり、
繊細なストーリーと、郷愁すら感じさせる映像に仕上がっている。
ちなみに、監督はのちに主演のアーロンと婚約しているとのこと。
特典には、「ヨーコも彼の演技に満足した」とある。
当時のリバプールが魅力的に撮られていて、徹底した現地ロケのおかげ。

▼story
叔父・叔母ミミの家で育ったジョン。ユーモアのあった大好きな叔父ジョージが急逝。
葬儀に来ていた実母ジュリアの家がすぐ近所にあったことを知った親友はジョンを連れてゆく。
明るく奔放な母に戸惑いながらも、その魅力に引きこまれてゆく。
彼女にはボビーという夫と、2人の娘がいた。

ジュリアの影響でエルヴィスにハマり、ロックンロールにのめりこむ。
母からバンジョーを習い、叔母に7ポンドでギターを買ってもらう。

I put a spell on you/Screamin Jay Hawkins

バンド「クオリーメン」を結成、ポールと会い、ギターを教えてもらう。

That'll Be The Day/Buddy Holly
(バディ・ホリーは、ジョンの影響でわたしも1枚ベストを持っている

ポールの母親もまた幼い頃に乳がんで亡くなっている。
ライブハウスで彼らの演奏を見て、ジョージも入る。

ジョンの17歳の誕生日パーティで、母から父のことを聞いたが答えてもらえず。
ミミに聞くと、父アルフは船員で、やり直そうと粘ったがジュリアが拒んだため、
当時5歳だったジョンに「どっちと暮らしたい?」と迫り、「パパ」と答えたという。
そのままではニュージーランドに連れていかれると思ったミミは、咄嗟にジョンを奪った。。



これまでジョンを1人の人間として描いた映画がなかったのが意外/驚
ジュリアとミミは全然違うタイプの姉妹だったんだな。
ジョンの心根の優しさを想うと胸が張り裂けそうになる。

歌声は吹き替えか?イギリス訛りも心地よい。
イギリス人特有のってのもあるけど、ジョンが皮肉屋なのは、
自分を守るための笑いって気がする。

最愛の人との別れを何度も経験して、自らも40歳で逝ってしまった。
これだけ波乱万丈な人生もまたとないだろう。


【特典の抜粋メモ】
「私はジョン・レノンの音楽のファンで、ビートルズの曲に親しんで育ったの。
 もちろん曲も全部知っている。でも私が作っている映画は、
 大人になろうとしている青年の物語で、彼はまさに通過地点にあって、感情の揺れる旅の途中。
 これは成長物語だということを決して忘れたくなかった」(サム・テイラー=ウッド)

「ビートルズのおかげで、リバプールは今や世界中の人々の巡礼地となった。
 だからこそ、その場所に出向きこの映画を撮影することが重要だったのだ」


Julia/John Lennon
(ocian child はヨーコのことだけどね


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フィギュアGPシリーズ開幕戦 日本男子が表彰台独占

2012-10-25 19:00:11 | フィギュアスケート
アメリカ大会

今年も上位独占が期待される日本選手含めて、新しいプログラムが一体どんなか気になるv
なぜか女子フリーから

【男子】
小塚、羽生、町田の3人が表彰台を独占/祝
羽生くんは95.07、ショートの世界歴代最高得点て、この映像は見せてはもらえないのかい・・・?
動画で見たらば、羽生くんのショートは、まるで昨シーズンの高橋を彷彿とさせるようなブルースナンバー。
ショートでは完璧に決まった4回転が、フリーでは2回とも転倒して、悔しい表情が残った。


【女子フリー】
▼レイチェル・フラット(アメリカ)
ステンドグラスみたいな衣装。昨シーズンと同じ「火の鳥」人気ある題材だね。
ステップシークエンスにスパイラルを入れるルールが追加?後半のステップは盛り上がった。
今回はアメリカ大会のみの出場?寂

▼アリーナ・レオノワ(ロシア)
目の覚めるような情熱の赤い衣装。♪海の詩人 3×3は両足着氷。手を着く場面もあり。
落ち着いた出だしからフラメンコギターでのステップシークエンス。
ジャンプの調子はいまいち。浮かない表情でのラスト。さすがのモロゾフコーチも彼女にはたじたじな感じ

今井遥
水色の清楚な衣装。♪ディヴェルティメント クラシックの音色に合わせてスピードに乗ってる。
ちょっとジャンプのバランスを崩してる。3つのコンビネーションはOK。スピンきれい。ほんと可愛いなあ
みんな疲労骨折って、ティーネイジャーにムリさせるスポーツだね

▼バレンティーナ・マルケイ(イタリア)
また濃い~選手が出てきたな。ハリウッド女優みたい。始終ビックリ顔なんだw
スケートがよく乗ってる。とにかく表情豊か。大柄な肢体を生かした演技。彼女も佐藤コーチ

▼マエ・ベレニス・メイテ(フランス)
エジプトの衣装で強烈な印象。「ルーヴルの怪人」1度転倒。
変わった振り付けも面白くて丁寧にこなしてる。スピンがちょっと流れた。

▼クリスティーナ・ガオ(アメリカ)
昨シーズンと同じ♪リベル・タンゴ 日本人でこうゆう顔した選手いなかったっけ?
棒のような細い体で正確なジャンプなどバランスのとれた堂々とした演技。
ショートに続きノーミスの出来栄えで笑顔でのステップ。ちょっとスピードが落ちたか?

▼アデリナ・ソトニコワ(ロシア)
どんどこ若い勢力が台頭してくる!「バーレスク」16歳でセクシーな題材選んだねえ
3×3を鮮やかに決めた。ブルーズィなジャズにのせて技術力も表現力もたしかな注目株。
1回転倒。アップテンポなステップ。体にバネが入っている感じ。唐突でカッコいいエンディング。

▼アシュリー・ワグナー(アメリカ)
21歳ですでにベテランの貫禄。鮮やかなオレンジ色の衣装。「サムソンとデリラ」
3連続でスタート。すごい集中力で次々ジャンプを成功。腕の筋肉とかすごい鍛えられた肉体
目力もききまくり。迫力あるオーケストラに合わせて、貫禄を見せつけた。


1位アシュリー初優勝、2位ガオ、3位ソトニコワ。
ショートプログラムも早く見てみたい。
次は、10月27日(土)カナダ大会。

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クリニック

2012-10-25 18:24:05 | 日記
3週間に1度のクリニックも行くのが面倒だ。
眩暈と吐き気が続く件をゆったら、またメイラックスの再開となった。
メイラックスは効き目が早く、持続性があるので、1日1錠。朝飲めば夕方まで効くから続けて飲まないこと。

わたしが言うことを逐一直され、認知療法にしてもどう自分の考え方を変えたらいいのかも分からないまま。

「まったく健康な人はいない」
それは分かってる。自分をコントロール出来ないから辛いんだ。

「治療とは言え、治すのは自分」
それも分かってる。でも、方法が分からない。
なんだか、勉強ができないと困っているのに、「バカ、もっと勉強しろ!」て言われてる子どもの気分。

先が見えないのと、意思疎通がままならない上、誤解されることばかりで、また号泣。
泣くまでガマンする。泣いてすまそうとする。
子どもの時から全然変わってないな、我ながら。

赤い眼のまま薬局に行っても情けない気持ちが治まらず、
いつも優しい薬剤師さんが「もっと食べてほしいなあ。今なら鍋とか美味しいですよ」って。
優しい気遣いにも泣きそうになって、早々と出てきてしまった。


こうしてブログに毎日のように色々と心中を書きなぐったところで、
1人の人間について、たった1人の他人にすら正しく伝えることはできないんだな。
その焦燥感と渇望が、またさらに書きなぐる欲求につながっているだけだ。
そこでまた「周囲と同調できたらどんなにラクか」というジレンマにぶち当たって
堂々巡りにハマるパターンの繰り返しから抜け出せずにいる。



その他のトピックス。

ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー
この上位の4人にして、ジョンの5位は素晴らしいなあ!

心理療法のあれこれ(ウィキで発見

▼オルゴール博物館が来年5月で閉館/驚
経営が難しいのかな?とっても残念。


「lyrics」もアップしました。




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イメージの森のなかへ『ブリューゲルの宴』

2012-10-25 18:24:04 | 
イメージの森のなかへ『ブリューゲルの宴』(二玄社)
利倉隆/構成・文

この美術本の特徴は、ある絵をいろんな角度から見せて、
1枚の絵でもさまざまな見方が出来て、楽しみ方が無限にあることを教えてくれている点だ。
細かく描かれたブリューゲルの絵も、ある部分を抜粋したり、拡大したり、
構図を説明することで、画家の隠れた工夫や意図も分かってくる。

「怠け者の天国」
これもとってもユニーク。
ブライってゆうプディングの一種がいろんなところにさり気なく描きこまれてるんだねw

「悪女フリート」
「強く恐ろしい妻には地獄も降参する」という諺があった。
こんな地獄絵のような世界にも、よーく見るとプッて笑ってしまうようなキャラがいたり。

「ネーデルラントの諺」
人間のすることがどれだけ愚かでも、絶望的であっても、
生きなければならないし、生きる価値がある。

諷刺画のその他の画家として、わたしも好きなボス、ゴヤ、ドーミエが挙げられていた。


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