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「婚活」

2009-02-11 22:33:54 | Weblog
「婚活」ブームのようである。
最近、「婚活」ブームに乗って出版された書籍でも
二匹目のドジョウを狙い
「結婚難民」、「結婚氷河期」、「崖っぷち高齢独身者」
というタイトルが人目をひいている。
この言葉は、中央大学山田昌弘教授が命名した言葉だ。
山田教授は、
学卒後も親と同居し、
独身生活を続ける若者を「パラサイトシングル」と名付けたことでも有名である。
山田教授の文献は数冊しか読んだことがないので、
詳細は判らないが、
学者でなければコピーライターとして大活躍したのではないかと思うほど、
「パラサイトシングル」や「婚活」はうまいネーミングだ。
 今日、テレビでもたまたま「婚活」についての番組も放映されていた。
 
 さて、実は、私はこの「婚活」という言葉が好きではない。
 なぜなら、どうも政策的な臭いを感じてしまうからである。
 疑い過ぎかもしれないし、物事を斜めに見すぎかもしれないが・・。
 アメリカでは、かつて、
 ベトナム戦争終結後に大量の兵士がアメリカ本土に帰国した。
 簡単に一言でいえば、国内で仕事を求める労働者が急増したわけである。
 それを解決するために政府がとった方策は、
 女性の帰還兵を雇用の調整弁として利用することだった。
 当時の女性には、夢が提供された。
 結婚し、家庭に入ること。
 それは綺麗に刈り込まれた美しい緑の芝がある
 郊外の白い外壁の一戸建て住宅。
 それは日本でも何回も再放送されている
「奥様は魔女」が暮らす自宅での生活でもあった。
 国家の狙い通りに、多くの女性の帰還兵が専業主婦となった。
 今、日本でも似たような社会状況となっていると私は思う。
 派遣切りで、失業者が増大している。
 就職内定取り消しも、多くなっている。
 自動車組み立て工場の期間労働者の首切りが問題とされてきたが、
 今春には派遣社員の派遣期間満了に伴い、
 桁違いの失業者が増えることが見込まれているようだ。
 このように、
労働力が市場に飽和状態になってきた時に出てきた言葉が「婚活」だ。
コマーシャルでは結婚をあおるように
リクルートの雑誌「ゼクシー」のCM放映が多くなったと感じるのは私だけだろうか?
確かに、結婚をするということで市場経済が活発化することは明らかである。
新居購入等により、不動産業界は潤うだろう。
新婚旅行により、旅行業界が潤う。
電化製品購入により、家電業界もまた潤うだろう。
そういえば、
家電タレントなる俳優やタレントが電化製品の特徴をTV番組で紹介していた。

 やはり、この「婚活」ブームは女性をバカにしているように思えてしまう。
この「婚活」ブームには「うさんくささ」を感じてしまう私は間違っているのだろうか。

*キーワードは「マッチポンプ」。
コメント
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