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「アタックナンバーワン」

2009-04-01 12:15:47 | Weblog
今回は「アタックナンバーワン」というカタカナ表記で
結婚式について書いてみたい。
数日前に職場の同僚の結婚式および披露宴に出席した。
このブログを職場の関係者も見る可能性もあるので
極力否定的な部分はカットしておきたい。

まず、驚いたのは結婚式場の場所だ。
かつて富士重工の大宮工場があった場所が大規模に開発され、
新たな町が出来上がっていた。
スバル車のステラという名と同じく、
そこは「ステラタウン」という名の町。
区画整理され絵に画いたように一戸建て、マンション、
そしてその中核にはステラモールというショッピング街と
イトーヨーカドーが鎮座していた。
イトーヨーカドーの正面には、
その町の中心部に突然現れたようなシンデレラ城風の建物、
そこが結婚式場だった。
このような新しい町には若い同年齢の人びとが住み活気さえ感じられる。
まさにそのような若い町にはシンデレラ城はぴったりなのだろう。
この町も建物も、そして住人もいつかは年をとるはず。
それほど遠くない未来において
老人だらけになった町に結婚式場を利用する客は
いなくなるかもしれないという不安。
たぶん葬祭センターとして転用するのではないかとも疑ってしまった。

一段高い場所にある式場を下りると、
イタリアのトレビの泉を模したような人工池があった。
後ろ向きにコインを投げる代わりに、
ブーケを投げるのが通例だが、
バレーボールをこよなく愛する二人の考えで、
ドレス姿の新婦がピンク色に塗られたボールを後ろ向きにサーブ。
サーブ失敗。
めでたい席なので「もう一度。もう一本。」
とは誰も言えずなんとなく転がったボールを高校生が拾っていた。

新郎新婦とも職場の同僚同士ということもあり、
参列者約100名。
その内の約30%以上が職場の関係者だった。
まるで、職員会議をしているような披露宴。
祝辞の4名とも学園関係者。
飲みすぎて取り乱すものなど誰もいなかった。

結びとして
最近は定番の結婚式から形式が少々変化してきていることを強く感じた。
まず、仲人をたてない結婚式が多くなったと思う。
形式的な仲人から二人の馴れ初めや人物紹介をするのではなく
パソコンで動画、アニメ、写真を編集したプレゼン形式が大きく取り入れられている。
今回は、新郎新婦登場の前にバレーボールアニメ「アタックナンバーワン」。
顔だけをアニメの顔と差し替える動画編集し「新郎の愛のアタック」、
「愛の勝利」という定番メニューから式は開始された。
(涙が出ちゃう♪女の子だもん♪)

エンドロールには感心。
出席者全員の名前がエンドロールに映し出された。
私はこの形式は始めて見たのでとても新鮮だった。
出席者名の上には、そのひとに対しての二人からのコメントが記されていた。
事務長名には体育館を新たに作ってほしいとのコメント。

教会に似せた建物、牧師に似た人物、
聖歌隊風の衣装をまとった従業員、
トレビの泉風の水溜り、
白い鳩の代用品としての天まで飛ばない風船。
舞踏会会場を模した披露宴会場。
疑似空間における疑似イベントであるからこそ
二人の愛は本物であることを願うばかりである。


コメント
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