職場では私学ということもあり、
教職員の服装については厳しいルールが設定されている。
男性はいかなる時にもネクタイ着用。
真夏のどんなあつい日であっても
どんなに首周りが太くなってネクタイを締めることが苦しくなっても
着用義務は厳守しなければならない。
ただし、ネクタイの品質や柄は関係ないらしい。
そして、女性は襟付きのジャケット着用が義務付けられている。
それは、田舎の小学校の先生が着用するような
どんなに流行にのっとっていないダサイものであってもかまわない。
とにかく「襟の有る無し」がチェックされるのである。
最もそれが重要ポイントなのである。
加えて、男女とも革靴使用も強要されている。
スーツに運動靴はオシャレではないらしい。
テレビドラマに登場するような背広姿にニットのベスト、
そして白いズックはダサいので着用は奨励されていない。
さらに、サンダル履きも禁止されている。
その理由はスーツにサンダルでは緊急時に走れないからとの理由だ。
体育教師以外には、ジャージ姿の教師もいなければ
ポロシャツを着ている教師の姿も見られない。
最近の若手の先生方は、
就職活動に活用したであろうスーツを着用している。
週活にも今でも利用できそうな黒系のスーツ姿で
教壇に立っている先生が多くなっている。
女性も白いブラウスにブラックのレディーススーツ姿だ。
サラリーマンの様な姿で出勤している私は服装で注意を受けることもない。
この件について、
読者の賛否が聞かれそうであるが私はノーコメントとしたい。
基本的には私は洋服には興味を持たないので、
何でもかまわないとも思っている。
ちょうど、1月からの入試シーズンに入っている。
入学試験当日が近づいてもいる。
この時期には何度となく
美しい身だしなみについての忠告がなされるのである。
会議で多くの教員に対して
注意を投げかける女性上司は高級なスーツを纏っている。
高価そうな白地にクロのそのスーツ姿をみる度に、
私は昔昔、テレビドラマで見たウルトラマンに登場するエレキングを思いだす。
エレキングとはこのブログの画像に貼り付けてある怪獣だ。
話は飛ぶが、エレキング同様に印象深い怪獣がいる。
それはバルタン星人だ。
バルタン星人という名前は、
「シルビー・バルタンのオマージュになっている」
ということがエチエンヌ・バラーヌの『オタク・ジャポニカ』に記載されていた。
しかし、ウィキペディアには
「当時円谷プロで企画室長を務めていた金城哲夫の勘違いから発生した間違いである」と書かれていた。
どちらが真実なのか、気になる点である。
『オタク・ジャポニカ』には、
ジャン=フランソワ・サブレの指摘を引用している。
「日本では、学校や職場などの仕事場は避けるべき場所ではないのです。むしろ反対に、個人がその場を中心に生活を組み立てる、大切な要になっている。」
はたしてそうであろうか?疑問を感じないではいられない。
仮にそうであるならば、
それこそ余暇とはどうあるべきかという問題提起とも直結していると言えよう。
今夜、四ツ谷の桜美林大学で行なわれる渡辺潤先生の講演が楽しみである。
http://news.yokagakkai.jp/?eid=1411989