日曜日からいよいよ入試に突入だ。
今後中学入試を含めて、
2月中旬まで何回かの入試が実施される。
埼玉県の中学生は1月に受験となるが、
隣接する東京都内の生徒は
2月に受験することになっている。
隣接地域における
それぞれの教育界のパワーバランスのズレの現れかもしれない。
東京都は「教育庁」、埼玉県では「教育局」。
教育行政に関わる部署の呼称にも
その違いが見て取れるような気がする。
隣接地に住み、同じ塾に通っている生徒にとって
居住地区で受験日が異なる現実は
不安の一要素ともなっていることは事実である。
さて私は、今まで入試全般の裏方の責任者として、
試験監督表の作成と配置、
使用教室の手配、
面接官の割り振り、
そして採点者の確保と肩書の無い
責任者としての仕事を任されてきた。
しかしながら今年は、
その裏方業務からはお役御免。
小沢一郎風に言えば、
一兵卒として試験監督業務に当たらせていただいた。
久しぶりに試験監督をしていると
いろいろな事が気になった。
まず、マスク着用者の多さだ。
各試験場に2~3名はいただろうか。
マスクの着用が以前に増して増えているように感じる。
着用理由は体調不良とインフルエンザ等の予防を目的としたものであろう。
かつては綿素材のガーゼであったものは、
殆んど不織布の使い捨てタイプだ。
顔の殆んどの部分がマスクで覆われている。
顔が裸であることを隠すように。
よって受験票に貼られた顔写真との照合作業が面倒なのである。
マスクを着用した場合の顔写真も貼らせた方が良いのかもしれない。
試験中のマスク着用の禁止は、
体調不良でせきが絶え間なく出る受験生もいるために実施できそうにない。
ちなみに家庭用マスクは年々増えているようである。
さらにインフルエンザが大流行した年は
爆発的にその売り上げが向上している。
2008年に190億円だった売上は、
2009年 には340億円へと急増。
(単年度ベースでの増加率は約178%の増である。)
この売り上げを見ると、
インフルエンザや花粉症の対策を目的に
マスク着用者を見かけることが日常化していることも頷けるのである。
よってこれから実施される予定の受験にもマスク着用者が増えそうである。
次に、湯島天神の合格悲願グッズとしての鉛筆だ。
筆記試験場の机上に置かれた湯島天神鉛筆をチェック。
約37.5%の生徒がそれを所持していた。
神社の合格グッズ販売の推移を調べることは容易ではなさそうなので
これは私のあくまでも印象だが、
かつてより神がかり鉛筆所持者が減っているように思われる。
受験生の意識に変化があったために鉛筆が減ったのだろうか?
受験生の親の心理に変化が起きたのだろうか?
今のところ疑問は解消されそうにない。
これからも日曜日や休日出勤が連続する。
疲れを嘆いても暗くなってしまうので
試験監督中に自分の楽しさとなるような新たな調査をしてみようと思うのである。