毎週月曜日に見ている渡辺潤先生のウェブページ。
そのウエブの5月16日号。
「拝啓 菅直人様」という記事に
京大助教の小出さんの講演の紹介があった。
そのタイトルは「原発「安全神話」溶融」。
YouTubeにアップされていることが紹介されていた。
そこで小出先生が紹介されていた本をさっそく購入。
それは1999年、茨城県東海村での臨界事故についての記録。
本のタイトルは『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―』(新潮文庫)である。
悲惨な状況を目に浮かべながら
あっという間に約1時間程で読み終わってしまった。
とても心に残った衝撃的な内容を下に書き留めておきたい。
「8シーベルト以上の放射線を浴びた場合の死亡率は100%だ。染色体検査などの結果から、最終的に大内(被爆者)の被曝量は20シーベルト前後とされた。」
「「臨界」というのは核分裂連鎖反応が持続して起こる状態のことをいう。核分裂反応が起きると大量の中性子線が放出される。中性子線は人体の中にあるナトリウムをナトリウム24という放射性物質に変える。
「通常は23組の染色体がある。・・大内(被爆者)の染色体は、どれが何番の染色体なのか、まったくわからず、並べることもできなかった。」
「体の粘膜という粘膜が失われていた。腸などの消化菅粘膜のみならず、気管の粘膜もなくなっていた。」
「骨髄にあるはずの造血幹細胞もほとんど見あたらなかった。」
「放射能が目に見えない、匂いもない、普段、多くの人が危険だとは実感していない」
「27日目、恐れていた大量の下痢が始まる。内視鏡で見ると、腸の粘膜がなくなり、消化も吸収もできない状態。体表の皮膚の水ぶくろが破れて体液、血液が浸み出すようになったばかりか、新しい表皮ができてこない。・・皮膚から浸み出す水分は一日2リットルを越える」
原子力に頼る、世界で唯一の被爆国・日本。
放射線被曝が人体に何をもたらすか、
その国民こそきちんと知っておかなければならないのではないだろうか?
という指摘は心に留めておきたい。
3月15日、東京。
ベランダに黄色い粉がいっぱい落ちていた。
それは「花粉」だと報道されていたし、実際そう思っていた。
しかし、アメリカのメディアによると
福島原発3号機が爆発した際に発生した化学変化で黄色い粉が発生するようだ。
それが空から落ちてきたらしい。
ん~。
指で触っちゃったなあ。
これも真実が今後明らかにされるのだろうか?