カカクコムが運営する「食べログ」サイトへのやらせレビューが問題になった。
飲食店から一定額の報酬を受け取ることで
褒め称える内容のレビューを書き込んで
店のランキングアップを請け負うという手法だ。
テレビニュースでは、「食べログ」のやらせを利用して
突然、人気店となった月島「もんじゃ焼き」店の話が繰り返し放映されていた。
もんじゃ焼き組合役員がそれについてのコメントも出していた。
組合に入っていない「もんじゃ焼き」店が急に人気店になったのかもしれない。
しかしながら、問題は、月島もんじゃ焼きだけの問題なのであろうか?
「口コミ」は広告代理店の商品の一部であり、
その手法は目立たないようにずっと使用されてきている。
日本マクドナルド銀座一号店に並んだ客も
意図的に作られたさくらであることは有名な話である。
さらに、
JTB発行の旅雑誌「るるぶ」に取り上げられているような飲食店、
リクルートの「ホットペッパー」のレビュー等、
同じようなモノは巷に溢れている。
記事→記事広告→タイアップ記事→そして純広告。
批判的に読み解かないと、記事にも騙されてしまうのである。
身内の、口から口への信頼できる情報による「口こみ」、こそ、
信頼できるのかもしれない。
不特定のだれかわからない場所から「送られてくるメール」よりも
自らが「レビュー」を見に行くことで情報内容を信じやすいのかもしれない。
また、
電信柱に「このそばに美味しいレストランあります」という紙のポスターよりも
スマートホンで検索して
現在地そばに「4.0美味しいレストランあります」という電子情報の方が信じやすい。
「食べログ」の運営会社カカクコムは、
やらせ書き込みを問題としている。
消費者庁もレビューを「不当表示」として問題とするようだ。
しかしながら、カカクコムに記載される商品価格で
一番安い値段の商品を買うことは当然と考えると、
2番目以降の高い価格の店舗はどうして存在できるのであろうか?
商店名と、住所を代えているが実は全て同じ店が経営しているダミー商店?
であると勘ぐってもしまうのである。
自宅の近所にも、寒空の中、入店待ちの客が列を作っているとんかつ店がある。
列自体に広告効果があるだろうし、列に並ぶ人が途切れないのである。
入店まで、30分以上。
待っている間にきっと腹が空くであろう。
空腹で食べるとんかつは、普通以上に美味しいに違いない。