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『食べログ』のやらせ

2012-01-10 07:07:07 | Weblog

 カカクコムが運営する「食べログ」サイトへのやらせレビューが問題になった。

飲食店から一定額の報酬を受け取ることで

褒め称える内容のレビューを書き込んで

店のランキングアップを請け負うという手法だ。

 

テレビニュースでは、「食べログ」のやらせを利用して

突然、人気店となった月島「もんじゃ焼き」店の話が繰り返し放映されていた。

もんじゃ焼き組合役員がそれについてのコメントも出していた。

組合に入っていない「もんじゃ焼き」店が急に人気店になったのかもしれない。

 

しかしながら、問題は、月島もんじゃ焼きだけの問題なのであろうか?

「口コミ」は広告代理店の商品の一部であり、

その手法は目立たないようにずっと使用されてきている。

日本マクドナルド銀座一号店に並んだ客も

意図的に作られたさくらであることは有名な話である。

さらに、

JTB発行の旅雑誌「るるぶ」に取り上げられているような飲食店、

リクルートの「ホットペッパー」のレビュー等、

同じようなモノは巷に溢れている。

記事→記事広告→タイアップ記事→そして純広告。

批判的に読み解かないと、記事にも騙されてしまうのである。

身内の、口から口への信頼できる情報による「口こみ」、こそ、

信頼できるのかもしれない。

不特定のだれかわからない場所から「送られてくるメール」よりも

自らが「レビュー」を見に行くことで情報内容を信じやすいのかもしれない。

また、

電信柱に「このそばに美味しいレストランあります」という紙のポスターよりも

スマートホンで検索して

現在地そばに「4.0美味しいレストランあります」という電子情報の方が信じやすい。

 

「食べログ」の運営会社カカクコムは、

やらせ書き込みを問題としている。

消費者庁もレビューを「不当表示」として問題とするようだ。

しかしながら、カカクコムに記載される商品価格で

一番安い値段の商品を買うことは当然と考えると、

2番目以降の高い価格の店舗はどうして存在できるのであろうか?

商店名と、住所を代えているが実は全て同じ店が経営しているダミー商店?

であると勘ぐってもしまうのである。

 

自宅の近所にも、寒空の中、入店待ちの客が列を作っているとんかつ店がある。

列自体に広告効果があるだろうし、列に並ぶ人が途切れないのである。

入店まで、30分以上。

待っている間にきっと腹が空くであろう。

空腹で食べるとんかつは、普通以上に美味しいに違いない。

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