今月、大学院のゼミの新年会に参加させていただいた際に、
Y君の作成予定修論について質問した。
それに対しての彼の返答は、
「尾崎豊」か「合コン」だった。
たまたま行った図書館で「合コンの社会学」というタイトルの本が眼にとまった。
そこで早速アマゾンに注文して、それを手に入れた。
率直な感想として面白かった!
2000年以降、
結婚相手と知り合ったきっかけのトップは、
「職場や仕事で」から「友人・きょうだいを通じて」になったそうだ。
まさにそれは職場恋愛や上司の紹介といったかつての「職縁結婚」から
同じ会社や出身大学(同じような階層)で
メンバーをそろえる「友縁結婚」への転換である。
現在、男性ならば、「4K」の女性を理想とするそうだ。
「4K」とは、かわいい、家庭的、かしこい、軽い。
かつてのバブルの頃
「3高」(高学歴・高収入・高身長)を理想の男性像とした女性は、今、
「3低」(低姿勢、低リスク、低依存)を男性に求めるそうだ。
「合コン」が複数の男女が参加する
社会的相互行為の場であるとした章を読んでいた際に、
JUWATゼミのキャラ論の瀬沼君が書いた文章ではないかと錯覚してしまった。
それを以下に紹介しよう。
「協力しあって場を盛り上げようとする。自己紹介は明るく・・食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてはならないし、誰かが誕生日なら歌も歌うし、店長お勧めの一品には歓声をあげる」
「誰かの話にいっせいに笑う。みんなが均等に、しかも控えめに、会話に加わる。」
「がつがつせず、みんなが楽しめるように気を配る。自己主張はしない。デリケートな話題には触れない。和を保つ。」
合コンという自然な出逢いの演出が、
実はきわめて不自然であるという指摘は的をえていると思った。
「積極的すぎると和を乱すし、わかりやすく近づいたのではひかれてしまう。」
合コンは参加者全員による協働作業ではあるが、
同姓間での競争も同時に起きているという。
「合コン」で意気投合した2人も、
何回か会うと別れてしまうことが多いそうだ。
儀礼的な行為にほころびが生じ、素が出る事で別れてしまうのであろう。
儀礼的相互行為の「合コン」の大変さを実感した次第であり、
その先の「結婚」の大変さも再認識(自覚)した次第である。