『センター試験』
14日(土)、15日(日)にセンター試験が実施された。
55万5000人が受験している。
勤務校の高3生もほぼ全員が受験。
3科目以上は18000円。(2科目は12000円)
一般受験の受検料35,000円と比べると安く見えるが・・。
積算すると555,000人×18,000円=9,990,000,000円
約99億円が大学入試センターに入金されている。
作問者への謝礼、大学会場使用料、監督官への手当・・。
決算報告はされているようであるが、
全体の決算報告なので素人には具体的に解りづらい。
ちなみにセンター試験の受検料は、
もっと安くしてもよいのではないかと思ってしまう?
大手予備校はセンター試験と同一日に、
センター同一試験問題を利用して
「センター試験同日体験受験」を実施している。
受験対象は高校1、2年生。
もちろん各予備校とも新規顧客(塾生)獲得が目的だ。
名目上の受検定価は3360円。
しかし、今回は特別無料!
そのうたい文句に、多くの生徒が受験している。
予備校は新規塾生獲得と受験者の生徒情報
(住所・電話番号・志望校、そして学力把握も可能である)
まさに3徳だ!
実際の試験より時間をズラシテノ実施。
全科目受験体験であるために
14日は午後15時40分から21時40分まで。
そして、15日は午後15時40分から20時20分までと長時間に及ぶ体験試験である。
疑問に感じる点が一点ある。
どうして、実際のセンター試験問題を多数の生徒が同一日に受験できるのであろうか?
という疑問である。
(1) 途中退場はできないので、試験終了後に、原本を印刷しているのであろうか?
⇒受験者数の多さを考えると、これは不可能だと思われる。
(2) 大学入試センターと特別な契約をしていて
センター試験問題が半日遅れで、時間指定で予備校に送られるのであろうか?
⇒大学入試センターと予備校間の太いパイプが必要かもしれない。
今年はあまりにも模擬試験受験希望者が多すぎて、
予備校会場だけでの実施ができなかったようだ。
受験会場として実際のセンター試験会場となっていない大学が
使用会場として設定されていた。
会場の一部を紹介すると、
新設大学○○大学と埼玉県の坂戸にある▽▽大学。
使用会場として利用する大学にはメリットが生じる。
土曜日の3時から日曜日の8時まで、
平常であれば閑散としたキャンパスが有効利用されるのである。
さらに新設で無名であったり
偏差値が低く、志望校として名前があがってこない大学名が・・。
試験会場となったために優秀な生徒の意識の中に入るのである。
生徒にとってもメリットはある。
無料でセンター試験疑似体験と1週間で成績表を受け取れるというメリットだ。
すべてがうまくいくようであるが、
大学所在地は埼玉県の端にあり、都心から1時間以上離れている。
さらに最寄駅からスクールバス利用だ。
取り扱い予備校は事務手続きのミスが目立った。
受験票が送付されてこない・・。
問い合わせても、下請け会社に任せているので・・。との曖昧な返答。
予備校のイメージは上がったのであろうか?
受験会場となった大学のイメージも良いものになったのであろうか?
疑問が残ってしまう。