毎年5月連休後の時期に勤務校では旅行が実施されています。
昨年度は宮城県三陸町への旅行でした。
実施計画から、保護者への趣旨説明などかなり苦労しましたが・・。
震災後、初めての大規模な高校団体の旅行ということもあり朝日新聞、河北新報など大々的に各種新聞社に取り上げていただきました。
ホテル、観光協会などの現地の人々にも喜んでいただけましたし、
旅行した生徒も現地の悲惨な状況をみてから語り部の話を聞いて感動。
実り多き旅行となったことを記憶しております。
今回私は参加できませんでしたが
今年度の高3も継続して南三陸町を訪問しています。
今年の企画として地元の志津川高校の高校生語り部がデビュー。
東京の高校生に対して震災についての講演を行うということでNHKに取り上げていただきました。
残念ながら校名は出ていませんでしたが・・。
該当するNHKのニュースは下記の通りです。
一週間位しか見えないようなのでお早めにご覧下さい。
http://www.nhk.or.jp/sendai/telemasa/index.html
さて、私は高校1年生に所属していますので千葉県の鴨川に生徒を引率してきました。
なぜ、鴨川なのかは私には不明です。
2泊3日の進学合宿。
進学合宿ですから、
現地に到着後は勉強につぐ、勉強。
食事と入浴以外は朝から晩までの勉強合宿でした。
生徒も、我々教員も暇なく時間を過ごしたしだいです。
毎日、20時間にも及びそうな勤務。
心身ともに疲れはてたというのが正直な気持ちです。
しかしながら生徒にとっては実り多く、
そして想いで深い合宿になったようです。
長時間に渡り、ホテルに監禁されて勉強していれば
必然的に多くの生徒はストレスを感じます。
勉強から解放されたとたんに部屋にもどるなり生徒同士で話はもりあがったようです。
「この旅行は辛い」という共有ワード。
風呂は1クラス18分間。
入浴係の先生の監視のもと慌ただしく大浴場に入っていた生徒ですが、
そこでも楽しそうな会話が途切れることはありませんでした。
床についてからのヒソヒソ話もさぞかし楽しかったに違いありません。
私は最終日に壇上にあがりました。
そこで子どもたちに言った一言を記しておきたいと思います。
ディズニーランドに複数回行ったことがある人は多いのではないでしょうか?
2回目に行った時と4回目の違いを即答できる人は少ないはずです。
理由は簡単。
一過性の旅の記憶として消費されているからです。
でも、高校1年で鴨川に宿泊した夜。
交わした友人との会話は一生忘れないかもしれません。
級友の寝言や、オナラ・・。
生徒たちはどう感じたかわかりませんが
先輩からは「なかなかいい話だった」というお褒めの言葉をいただきました。