『ベトナムにいきタイ』
「立命館アジア太平洋大学(APU)」でも触れたが、
APUではアジアからの多くの留学生を受け入れています。
APUの正式名称はRitsumeikan AsiaPacific University。
なぜかしら、Ritsumeikanの”R”が省略されたAPUとなっています。
また、APUのライバルとして取り上げられるのは「国際教養大学(AIU)」。
AIUの正式名称はAkita International University。
こちらも不思議な事に英字表記で入っているAkitaが
日本語表記になると「秋田」が省略されてしまいます。
大分県の別府にある立命館アジアにはその大学名が表しているように
多くのアジアの国々からの留学生が在籍数の半数。
日本に興味あるアジアの学生と日本人が学ぶ大学。
授業は英語と日本語で行われているようです。
アジアの国々の優秀な学生を現地法人がリクルーティング。
年間20億円もの奨学金を支給して学生募集をされている大学でもあります。
日本で学んだアジア諸国の留学生が母国に帰ってリーダーとなる。
日本にとっても彼らが国と国との懸け橋となることは両国にとっても有益です。
対する秋田の国際教養大学は優秀な日本人学生獲得のために
あえて秋田という名前を外しているのだとおもいます。
公立大学なので授業料が安い。
授業はすべて英語。
さらに公立大学としては珍しく1年間の海外留学を卒業要件として課しています。
英語力を身につけた彼らが、日本の上場企業に入社して世界で活躍し始めているようです。
就職率はものすごく良いことが国際教養大のウリです。
ともに英語力を身に付けることができるグローバルな大学。
「内」を向いている大学と「外」を向いている大学。
それぞれのグローバル観はとても興味深いものです。
あなたが高校生ならどちらの大学を選びますか?
さて、話は変わりますが知人が勤務している大学のことにも触れたいと思います。
彼の話ですと新入生の6割がベトナム人。
日本語はかろうじて話せるそうですが
英語の方が理解しやすいそうです。
また、日本語らしきものが書ける程度の日本語力だそうです。
日本語では通じないことも多く、
簡単な英語で説明しているとのこと。
グローバルな教育などと構えなくても
英語でも説明せざるを得ないそうです。
かつては中国人学生が多かったそうですが今はベトナム人など。
日本の海外生産工場が中国からベトナムやタイへと移転すると同時に
それらの国々からの留学生が増えているようです。
なるほど。