先日、ある公立小学校のウェブページを見ました。
そこには先生方の名前に加えて職名も書かれていました。
校長、副校長、主幹教諭(主任を指導)、主任教諭(教諭を指導)、
教諭(新規採用から7年目まで)、教諭(育替)、講師、指導助手と様々です。
どうやら職名は地域によって異なるようです。
したがって意識しないとその違いにはなかなか気づきません。
さて、ヒズナンバー「34」は同居しているムスコです。
彼の年齢は20代なかば。
現在、彼は縁あって公立小学校で講師をしています。
ちなみに講師とは非常勤講師であり、いわゆるパートの先生です。
彼は非常勤のために担当授業コマ数しかお給料を頂いていません。
したがって彼の年収は新車の軽自動車1台分程度のようです。
非常勤という職ではありますが
彼は毎日朝から晩まで正規の先生と同じように勤務しています。
お金を頂抱きながら実際の教育に携わせていただいている「修行」と本人は捉えているようです。
15歳の頃から400cc中型バイクを乗り回していた彼は、
いわゆる良い子ではありません。
彼は15歳から親の反対を押し切って7年間もマクドナルドでアルバイトをしてきました。
どうやら小学校で勤める上でマックの経験がとても役立っており、職場で戦力になっているようです。
掃除がうまい。
挨拶がしっかりできる。
仕事がテキパキしている。
子供や保護者への対応がうまい。
クレーム対応にもたけている。
以上のような理由で職場の先生方にとても可愛がられているようです。
さて、そんな「34」は奇跡的にも今夏の教員採用試験の一次試験に合格しました。
詳細は書きませんが、「34」は大学中退ですし・・。
大学付属高校だったにもかかわらずに成績不良で内部進学ができなかった彼ですから。
8月の一次試験の合格発表では、
彼は自分の受験番号を間違えて暗記していて、それをネットでチェックして職場の校長先生には「不合格」だったことをメールで報告。
後日、郵便はがきで「合格」通知が届いて大慌てしていました。
私からしたら本当に理解不能な「34」です。
一次合格が判明すると副校長から全教員に「34」君の二次試験対策をするように全教員に指令が出たそうです。
そして、先日二次試験の発表がありました。
当日は、彼の授業中に副校長先生が「合格(期限付き任用:1年間担任として勤め上げることができれば正規教員になれる)」を伝えに来てくれたそうです。
生徒たちも彼が臨時採用ということを知っていて、今回の「合格」を担任から聞いて喜んでくれたことを耳にしました。
実は二次合格は、即採用というわけではありません。
呼び出しがあった学校で管理職と面談して、うまくいけば期限付き任用教諭として仕事が始まリます。
そして、1年後に「期限付き」が取れるそうです。
まだまだ、教員として正式に採用されるには乗り越えなければならない壁があるようですが、条件付きとはいえ二次合格はスゴイと思います。
「毎日、仕事に行くのが楽しい」と彼は言います。
そのように感じたことがない私は反省したり、彼を尊敬したりとの気持ちが湧いてきます。
後は家を早く出て、自活してほしいと願うばかりです。