文部科学省資料によると
1970年8357人(1.8%)
1980年13536人(2.7%)
1990年40223人(7.5%)
2000年107913人(2.63%)
2010年97428人(2.73%)
このように年々不登校生徒は増加気味のようです。
不登校に至る原因は様々ですが
同級生からのイジメがきっかけとなって学校に行くのが怖くなったり、
両親の不仲や離婚が原因で心が疲れてしまって登校できなくなったり、
原因不明で会ったりとその理由は多様です。
学校に登校できなくなると、
欠席日数が多くなることに加えて平常の授業も受けれないので成績不振に陥ってしまいがちです。
欠席日数が増加し、成績はオール1に限りなく近づくのです。
内申点や欠席日数も入試の合否判定に加味される場合もあるようですから、
不登校生徒の進学先は定時制高校や通信制高校など、入学試験がないアドミッションフリーの高校に行くしか選択肢はなくなります。
高等学校の中途退学者数も見て見ましょう。
1990年123529人(2.2%)
2000年109146人(2.6%)
2010年55415人(1.6%)
最近は総合制の学校も増加して退学者は減っているとも言われていますが、
それでも不登校になっても、
大学進学等を視野に入れる場合には
次なる道への選択肢として通信制高校への転学や「高卒認定」(旧名:大検)へのチャレンジとなるのが一般的です。
最近、補助金不正受け取りを行った通信制高校「ウイッツ青山学園」の単位認定のいい加減さが問題視されています。
スクーリングでは
・バスで映画を見て英語の単位。
・「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」で土産物などのお釣りの計算をしたことで、「数学」履修
・バスの中での洋画観賞で、「英語」の履修
・ アイスクリームの手作り体験は、「家庭科」と「社会」
確かにあまりにも容易に単位を与えることは問題ですが・・。
実際にどのような体験学習であったのかは報道されていませんし、
何らかの意図があって単位振替をしたことも考えられなくはありません。
彼らの保護者は通信制高校の入学金に加えて
サポート校の入学金とその授業料(普通の私学の普通科全日制に通うよりも高額)をはらっています。
さらに、ほとんどの生徒が不登校気味であり、学校に登校できずに自宅に引きこもっているわけです。他の生徒と同じ場所で同じ時間を共有するスクーリングに参加することでも十分に価値があるようにも考えらなくはないでしょうか。
全日制在籍の生徒が海外の高校で1年間学んだ場合に、
仮にそれがまともに授業を受けていなくても在籍証明書や成績証明書に準じたものが在籍高に英文で提出されれば、どんなに海外で遊んでいても国内の在籍高校に1年いたことが認められる(全国共通)ことになっています。
何か矛盾を感じます。
仮に学力不足であっても単位認定がいい加減な通信制高校卒業者を喜んでむかい入れる学生定員未充足大学は山ほどあることも加えておきたいと思います。
全ては繋がっているのです。