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『英検2級にライティングが追加』

2016-05-03 07:07:07 | Weblog

2016年6月から英検2級にライティング(書く)試験が変わります。

文科省の強い要望に沿ってライティングが導入されるのです。

リーディング(読む)

リスニング(聞く)

スピーキング(話す)二次試験

上記の3技能にライティングが追加されるのです。

語学学習では4技能習得が基本ですから当然の流れとも言えるのですが、

それにより採点に人手がかかり、

受験料が500円値上げされてしまいます。

 

ちなみに受験料は以下のような金額です。

カッコ内の金額は学校内での申し込み者の金額。

2級5800円(5400円)

準2級4500円(4100円)

3級3200円(2800円)

 

TOEIC、TOFEL、そしてベネッセが行なっている英語試験GTEC。

様々な英語関連の試験がありますが英検は多くの中学生や高校生が受験しています。

2010年 2,478,017人

2011年 2,511,732人

2012年 2,545,304人

2013年 2,657,044人

2014年 2,635,403人

 

少子化であり、普通に考えると受験者は減少していくはずですが、逆に、この数年は増加傾向にあることが年間の受験者数から読み取れます。

 

増加理由として年間に三回実施される英検に何度も受験する生徒が増えているからだと思います。

複数回、生徒が英検を受験して級取得に励む理由は受験時に英検が優遇されるからに他なりません。

例えば、中学生が英検3級を取得すると内申点にプラス1~2点加算され合格者を優遇する高校が多いのです。

英検2級がAO推薦等の推薦出願要件になっている大学も見られます。

来年度の入学試験において、

東洋大学はライティングが科された英検2級合格をAO推薦出願資格者とすることを先日明らかにしました。

これは少々問題があります。

というのは既に取得済みの英検2級合格者はその対象にならないということです。

しかしながら、とは言っても英語の能力に秀でた受験生はそもそも東洋大学の推薦には挑戦しないので職員室で騒ぐほどの問題でもないのですが・・。

(職員室うるさすぎ)

 

以下に示したのは英検「2級」ライティングの問題例(見本)です。

 ——————————————————————————ー  

●以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。 ●POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。 ●語数の目安は80語~100語です。

TOPIC

These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?

 

POINTS ・Cost ・Safety ・Technology

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特に恐れたりするような問題ではありません。

地方国立大学の二次試験(英語)に含まれる英作文程度の内容だと思われます。

 

ここで問題なのは、英語の問題はすべて英語担当教諭の仕事になってしまうことです。

「賛成」「反対」「なぜ、そのように思うのか」を論理的に考察する力が求められていると思います。

それは、日頃の読書力に左右されるかもしれませんし、「国語」の評論あるいは「公民」で学ぶことかもしれません。

論理的に、できればクリティカルに思考することを指導できる高校の英語科の先生って、そんなに多くいるとは思えないのですが・・。

 

英検協会は上智大学とタッグを組んでTEAPという英語の試験を数年前から始めています。

各大学が設定する得点に達すれば英語の試験が免除されるという試験です。

このような試験の指導が積み重なる毎日ですから忙しいに決まってますね。

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