海外修学旅行の実態について現状はどうなっているのか知りたくなりました。
そこで図書館で調べてみました。
海外修学旅行を知るためには、国内修学旅行を知らなければなりません。
2014年(平成26年)の国内修学旅行実施率は
国立高校100%
公立高校90.1%
私立高校73.7%
ちなみに2011年(平成22年)のデータでは国立60.7%、私立60.1%。
この数年間の国立、私立高とも
国内修学旅行実施率が増加している傾向にあります。
(高校)海外修学旅行実施状況ですが
件数 人数
2008年 1176 154838
2009年 760 99032
2010年 837 101415
2011年 787 101479
2012年 281 40959
2013年 242 37308
2014年 263 37721
*上記データからも海外修学旅行は減少傾向にあることが見て取れます。
東日本大震災との関連は不明ですが、2012年以降の旅行数の落ち込みが非常に大きいことも見て取れます。
海外の訪問地である「ハワイ」だけを取り上げて見ても
件数 人数
2010年 45 6064
2011年 58 6979
2012年 21 3072
2013年 15 2210
2014年 23 3626
*ハワイだけ取り上げて見ても、2014年には増加していますが
海外修学旅行減少傾向はここでも明らかです。
次に海外修学旅行にかかる費用(私学)を見たいと思います。
最高額 最低額 平均日数
オーストラリア 450,000 199,000 7.6
シンガポール 283,000 124,549 5
台湾 204,000 80,000 4.7
中国 262,000 124,549 5.3
ハワイ 365,000 178,000 6.5
カナダ 495,000 200,000 8.6
イギリス 642,000 156,000 7.5
フランス 642,000 198,000 7.7
*最高額と最低額の主な相違はその実施時期によるものだと推察されます。
また、旅行業社の言いなりにホテルのグレードアップや現地観光地へのオプショナルツアーを追加することで高額になっているとも思われます。
最後は海外修学旅行の行き先トップ10です。
1 オーストラリア
2 シンガポール
3 台湾
4 アメリカ本土
5 ハワイ
6 マレーシア
7 グアム
8 イギリス
9 カナダ
10 フランス
どうして海外修学旅行が減少しているのでしょうか?
東日本大震災の影響でしょうか?
不景気が原因でしょうか?
それとも海外修学旅行そのものが学校行事としても魅力的なものでないでしょうか。
話は逸れますが
例えば、台湾旅行に240000円かかることを保護者に伝えるならば、HISでは50000円以下で行けるというクレームが来そうです。
さらに、旅行代金を多めに集めて学校が懐にそれを入れているのではないかと疑われそうです。
やはり海外修学旅行実施校数が減っている原因を今後、探りたいと思います。
ハワイ、オーストラリア・・などの旅行を継続している学校に勤務する私としてはとても気になるデータだからです。