東京にある私立中学高等学校は245校です。
その内訳は中学だけは7校(2.9%)、中学・高校併設176校(71.8%)、高校のみは62校(25.3%)。
圧倒的に中高併設校が多くなっています。
私学は宗教系が多いのではないかと思われるかもしれません。
しかし、その実態は仏教系13校(5.3%)、キリスト教系33校(13.5%)、宗教に関連のない学校196校(80.0%)、その他3校(1.2%) とそのほとんどの学校が宗教とは関係のない学校です。
私立中学校の設置者内訳は 国立中学6校(0.7%)、公立中学610校(75.9%)、私立中学188校(23.5%)、休校5校 です。
生徒総数は300,377名。
国立中学2,644名、公立中学222,730名、私立中学75,003名。
次に男子校、女子校の割合ですが女子校67校(36.6%) 男子校31校(16.9%) 男女校85校(46.4%) です。
近年の男女校(共学校)ブームもあり、女子校が共学科したケースや男子校が共学科したケースなどが多々ありました。
最近では、芝浦工大付属が男子校から共学校になっています。
地方に比べると東京の私立中学数は多くなっています
くわえて東京の高等学校の私学総数は429校です。
設置者別内訳では国立6校(1.4%)、私立高校237校(55.2%)、公立高校186校(43.4%) 。
東京の場合には団塊の世代ジュニア対応などの生徒急増期に公立高を新設せずに、助成金配布などで私学にそれを依存してきた経緯があります。
生徒収容を公私で約50%にしようという取り決めもありました。
その生徒数は 310,285名 国立高校3,242名(1.0%)、私立高校173,694名(56.0%)、公立高校133,349名(43.0%) 。
私立高等学校総数は232校。
その男子校、女子校等内訳は女子校81校(34.9%)、男子校31校(13.4%)、男女校120校(51.7%)です。
学校経営面からも中学から生徒を確保できれば、中高6年間は安定した授業料収入が見込めるので多くの私学が中高を併設したいと考えるわけです。
できれば、高校募集は行わずに中学募集だけで定員を確保できれば、それに越したことはありません。
しかしながら、各学校間の熾烈な生徒募集活動に失敗したり、受験生に人気がなく新入生を定員まで確保できない学校もちらほらとでてきています。
結果として、入学者数が一桁の学校も数年前から存在しています。
例えば、ゴルフで有名となった杉並学院は併設の中学募集を停止しました。
私立中高の場合には、校名は変えずにオーナーが変わることもよくあることです。
どの業界もそうですが、組織が生き残っていくことは大へんなことを実感している今日この頃です。
追伸:おかげさまで私の勤務校は、中学入学希望者がこの数年増加中です。
レベルはともかく、在校生に手が掛かることはともかく有難い限りです。