宮入恭平・ 杉山 昂平 編
『「趣味に生きる」の文化論』ナカニシヤ出版
―シリアスレジャーから考えるー
Http://www.nakanishiya.co.jp/book/b573050.html
プロフェショナルではないアマチュア。
安易な取り組みでは無い趣味活動。
シリアスレジャーから考えた作品がこの本です。
近日中に、『「趣味に生きる」の文化論』がナカニシヤ出版予定です。
「趣味として自分の好きなことに打ち込む人びとや、彼・彼女らを取り囲む趣味環境に注目し、文化のあり方、そこでの葛藤を描きだす」作品。
この作品制作において渡辺ゼミの宮入さんや山中さんとともに私も加えていただきました。
神楽坂の喫茶店(すーぱーみるく)での定期的な研究会での発表が一つにまとめられた作品となりました。
私が書いたのは「書道パフォーマンスで変容する書道部」です。
「書道」との縁はまったく無い私。
元職場の同僚で現在、大学の先生をされているH先生から「毎日展」の招待状をいただき「毎日書道展」を観覧した年。
その時期と勤務先の高校の学園祭での書道部の書道パフォーマンスを見た時期が重なりました。
学園祭で見た「書道パフォーマンス」に「書道」に対しての「対抗」を強く感じた私です。
静寂の中の書道に対して、ポピュラーミュージックに踊りながら書く書道。
黒の墨汁に対してカラー墨汁。
一人での書道に対して複数人での書道。
平面の書に対して立面の書。
屋内の書に対して屋外での書。
地味で真面目な書道部員というイメージを打ち破るような派手な衣装をまとう書道パフォーマンス集団。
従来書道部の活動に「対抗」する特別なイベントで催される「書道パフォーマンス」。
それについて調べたい、書きたいと思ったことがこの文章作成の切っ掛けです。
東京大学の先生や大学院生、そして私のような高校の教員も参加。
ハイリスクな超高齢者から若者まで多彩なメンバーによって書かれています。
みなさま、ぜひ購入して、一読してみてください。
そして余った暇ではないシリアスなレジャー時間について、今一度考えてみてはいかがでしょうか。