この本は編著社の金井先生が所属されている早稲田大学と主催された「被災地の声を聴く」という講演会及びシンポジウムでの「語り」や「記録」で構成された著作でした。
「生きる力」を再編成して行く過程であるとも著書には書かれていました。
さて、この本で主に紹介されている東日本大震災の被災地宮城県の「南三陸」は私にとって、仕事を通じて、たいへん縁のある場所です。
被災地、南三陸への研修旅行実施は震災後の1年後の2022年5月に実施しました。
高校3年生約400名による被災地研修旅行を実施した場所が南三陸なのです。
その研修旅行は当時の朝日新聞、河北新報にも取り上げられたことからも、研修旅行としては珍しいものであったことは明らかです。
その被災地への研修旅行は2024年の現在まで毎年継続されています。
当時、被災地に対して物資を寄贈したり、寄付をした私です。
しかしながら、仕事も忙しくて現地でのボランティア活動に参加することはできませんでした。
そんな特にJTBの営業さんから被災地の窮状について伺いました。
福島原発の放射能の線量が高いのではないかという噂も加わり、観光客が来ないという声でした。
私にできることは何だろうかを模索する中で、出した答えは被災地への修学旅行を計画して実施することでした。
観光客も増え、生徒の学びもあるというウインウインの関係だと信じたからです。
学校現場でもイジメはダメだと教育しているのに、被災地住民が間接的にイジメられていると感じもしました。
金井先生は学生とともに現地を訪れてのボランティア活動に加えて、現地での農産物も東京で販売されてもいたようです。
福島県天栄村からはお米を。
先にあげたシンポジウム終了後には現地のお米を研究室で炊いておにぎりを作り、食べながらの座談会も実施されてきたそうです。
そんな金井先生とパートナーの元大学教授が2022年に早稲田の地に、「ごはん屋たまり」を開業されています。
美味しいお酒と東北からの食材が売りとのこと。
先日、職場の元同僚の先生方から、そちらに行きましょうとのお誘いを受けました。
元同僚の大学の指導教官がオーナーであるとの縁だそうです。
様々な縁を感じて、楽しい時を過ごしたいと思います。