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『昔の遊具と今の遊具』

2025-01-14 07:07:07 | Weblog

1993年に都市公園法が改正されました。

それによって公園は「児童公園」から「都市公園」へと変わっています。

公園は子ども、児童だけのものではなく、万人のものになりました。

結果として公園に来る子どもたちの数は減り、高齢者が増えたそうです。

その時期から、公園に設置されていた遊具に変化が生じています。

かごブランコやグローバルジャングルジムが撤去され、今ではほとんど残っていない状態です。

撤去の理由は子どもがそれらの使用でケガをすることが多く、ケガの理由を行政の設置責任とされることを逃れるための対策だったようです。

ただ、子どもにとっては危ないことが面白いのです。

かごブランコの背もたれに立ってブランコをこぐことは誰しも経験したのではないかと思われます。

同様にグローバルジャングルジムに友達を登らせて、複数人でジャングルジムを回転させる遊びも経験してきたのではないでしょうか。

かごブランコやグローバルジャングルジムに代わって設置されたのは「スプリング遊具」です。

動物の顔のついたスプリング遊具はゆらゆらすることを楽しむ遊具です。

リスクをそぎ落とされた遊具を楽しむのは幼児ぐらいかもしれません。

 

危険が排除された都市公園からは浮浪者も排除されています。

推察するに公園にいる浮浪者に対しての市民からのクレームがあったのかもしれません。

具体的な対策として、公園に設置されているベンチに横になれないように真ん中あたりに手すりを設置したそうです。

あるいは座面をカーブさせて、長時間座ることは快適ではなくしたとのことです。

近所の公園でも、犬を入れることは禁止されています。

キャッチボールは大きなネズミ捕りのような大きな金網かご内でしかできません。

砂場は動物が入らないように囲いが設けられています。

 

私が子どもの頃の遊びを思い出しました。

鉄筋コンクリート4階建ての団地のそばでいつも缶蹴りをしていた私たち。

たった1つの空き缶で缶蹴り、鬼ごっこを何時間もしていました。

同じように道端に落ちている瓦の端切れを使用して、自分たちでルールを作っての石けり。

 

現代においては遊具だけみても遊びが制限されていると思われます。

自由な発想での自由な遊びをする場や時間を大人(行政を含めて)が用意してあげる必要があるのではないでしょうか。

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