芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『消費者行動論』の講義。

2018-10-16 07:07:07 | Weblog

ある都内の大学の先生に頼まれて、祝日に特別講義をしました。

その依頼内容は、文化社会学から見た「消費社会論」を語ること。

記号を中心に語って欲しいとのお願いでした。

 

その時に一コマ90分語れる内容など持ち合わせていない私。

約一か月の準備期間で私なりの周到な準備をしました。

まず取り掛かったのは専門書の読破です。

井上崇通『消費者行動論』同文館出版

青木幸弘『消費者行動の知識』日本経済新聞出版社

嶋浩一郎・松井剛『欲望する「ことば」』集英社新書

阿久津聡・石田茂『ブランド戦略シナリオ』ダイヤモンド社

難波功士『広告で社会学』弘文堂

見田宗介『現代社会の理論』岩波新書

平久保仲人『消費者行動論』ダイヤモンド社

ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』紀伊国屋書店

ソロモン『消費者行動論』丸善書店

以上の本から消費行動論とは何かを理解して講義内容を組み立てました。

 

当日は、講義で話す内容を自宅で1時間確認。

大学の最寄り駅そばの喫茶店で1時間ほど最終確認をして万全な状態で大学に向かいました。

待ち合わせは1週間前に確認した大学の1号館ロビーに12時45分。

しかしながら、定刻から5分、10分経過してもH先生が現れません。

私は心配になってH先生の携帯に何度か電話しても全く応答なし。

そのうちに13時の授業開始の鐘がなってしまいました。

そのまま帰ろうかとも思いましたが、

講義をやりたいという気持ちでいっぱいの私。

最後の手段として、事務所に駆け込み理由を伝えてH先生の授業をされている教室を教えていただきました。

運よく、事務所の上階にある教室にすぐに移動。

その教室のドアを開けるとH先生がマイクを握って講義されていました。

私に気づいたH先生は大慌てです。

H先生言わく、「全く忘れてしまっていた」そうです。

早速、先生からの促しで、講義をしようと思ったのですが・・。

私の持ち込んだコンピュータをプロジェクターが全く認識しないというアクシデントも発生。

講義冒頭から、ボロボロでしたが何とか無事に講義を終えることが出来ました。

講義内容として一番言いたかった内容は商品価値と記号価値(シンボル)です。

例えると、移動手段としての車は、軽自動車でもタクシーでも、

高級外車でも車として移動することにおける意味は同じです。

しかしながら、国産大衆車ではなく高額なベンツを購入すると

その高級品は他者と自分を区別する記号となるということです。

その他として、衣料(洋服)を事例として取り上げました。

それは暑さ寒さを凌ぎ、体を保護するだけの目的であれば、それは使用価値。

高級ブランド服を着て、自分を飾り個性的に見せる場合の洋服は記号価値。

1967年にリカちゃん人形が発売されています。

それはまさに高度経済成長期であり、大量消費社会まっただ中。

当時から着せ替え遊びを子供の頃から始めるゆえに、

女性の方がファッションに興味があるのではないかという私の仮説も講義で伝えた次第です。

「消費者行動論」を他大学でも喜んで講義させていただきます。

いかがでしょうか?

コメント
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