先週末に学会の全国大会がありました。
私は大学所属ではないので、全国各地で開催される学会大会に気軽に参加することができません。
その理由は「出張」扱いにはならず、「有給」をとって大会に出なくてはならないからです。
しかし、今年は東京での開催ということもあり本務校を欠勤して大会に参加し、そこで発表させていただきました。
発表タイトルは『大学広報活動としての「高校訪問」と「大学説明会」の再考』。
内容は大学の教職員が次年度の入試広報活動を行うために高校を訪問する「高校訪問」と次年度の入試情報取得のために高校教諭が大学に出向く「入試説明会」の問題点を指摘させていただきました。
「高校訪問」は一言で言えば、要らないとの主張をさせていただきました。
高校にとって忙しい時期や時間帯に訪問してくる多くの大学関係者。
特に、いやいや来させられた感満載の大学教員の訪問は、その大学のイメージを下げるだけなので、基本的には要らないことをデータを交えてお話しさせていただきました。
「入試説明会」は説明会実施日が同一日に集中しすぎるのでその再考が必要というのが私の主張です。
具体的には首都圏で実施されている「入試説明会」をデータ分析すると、その殆どが5月から6月に実施されています。
5月の最終週の金曜日と6月の第1週目の金曜日の2日だけでも約30もの大学が入試説明会を実施。
今年の場合、6月1日(金)にはなんと、14大学もが同一日の同一時間に「入試説明会」を実施。
高校側にとって同一日に行きたい大学が複数重なるので、行けない状況に陥っている現状をお話ししました。
実施日が重なる理由は、例年同じ時期にこのイベントを行っているからということが推測されます。
それは偏差値が高いAランク大学から、底辺校(Fランク校)までが協調行動をとっているように横並びで同一日のほぼ同一時間に「入試説明会」を実施している不思議さがあるのです。
それは多くの大学の危機感の欠如の表れだとも言えるかもしれません。
その解決策の私案も会場では披露させていただきました。
あるTok大学のK先生からは、これは興味深い内容なので論文にしてみてはいかがですかというご提案もいただきました。
べんちゃらかもしれませんが、それを真に受けている私。
論文作成にチャレンジしようと思います。