人間失格:主人公の生き方について

2007-05-10 02:07:26 | 本関係
※この記事は、作品そのものの評価というより作中の主人公の人生についての私見である。 「人間失格」において、読者の多くが戸惑うのが「神の罰しか信じられない」という主人公の強烈な罪悪感(あるいは原罪の感覚)ではないだろうか。よってここでは、その罪悪感の在り処のついて述べてみよう。 罪悪感の在り処は、そもそも「世間」を理解できないことにあった。主人公はそのことを「道化」という仮面によって誤魔化し . . . 本文を読む
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