この世界の片隅に:水原の演技について

2016-12-28 12:21:12 | レビュー系
前回は、本作における自然の描写、すなわち「人間と重なり合わぬ、人間の都合など関係ないそれそのもの」としての描写について触れた。一応補足しておくならば、「神風」と期待された台風が空襲の厳しい昭和20年7月・8月ではなく、よりによってその直後の9月に来たこと、そして焼け野原となった広島市や呉市に甚大な被害をもたらしたこと(欄外の注によれば、呉市の死者だけで1154名)は、「神風に護られた不滅の神州」と . . . 本文を読む
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