我千葉レズ

2010-12-23 17:53:32 | ぶらり旅

ある日、自転車で千葉に行こうと突然思いついた。これは、「のりりん」を見てスパッツが人類史上最大の発明だと思ったからではないと明言しておく。なぜなら、私の愛車はママチャリだからだ。

 

埼玉が東京の北東にあることぐらいは認識しているので、とりあえず田端あたりから北上すれば松戸付近に着くだろうという予測を立ててデュエル開始。大塚~駒込あたりを迷走した挙げ句、本郷通りに出た。そこで見た地図にて北へ抜ける作戦を立て直し、言問通りを北上。途中鴬谷を通過し、謎の大通りに行きついた。

 

二時間くらいの彷徨が生み出した空腹を満たそうと、コスパの高いやよい軒に入る。券売機がハイテクになており、サイドメニューまで小賢しく勧めてくる。「あのサイドメニューの誘導ヴォイスでどれくらい売上は変わるだろうか」などと妄想しつつ、本を読んで1時間ほどまたりした後北上。

 

しばらく行くと、標識に「草加」「春日部」の文字が・・・って埼玉やんけ!なるほどおもしれえ。たとい千葉に行けぬとしても、アイマイサムシングな生地が目的地となるなら、夕べに死すとも可なり。というわけで、予定を変更して北伐を開始。川を二つも越えたのでもうじき眼前にはワンダーパラダイスが広がるだろうと思ったら、「草加7キロ、春日部21キロ」。「くじけるぞ」との〇犬の名言を口にしながら、ガス欠に備えるため百円ファミマでホワイトチョコを購入した後、戦略的撤退。

 

さっきのやよい軒近くまで戻ったところで、通り沿いの寺を見てデジャブを感じた。記憶を探っているうちに三ノ輪橋商店街の看板が見えて、なるほどと納得。自分の中でかなりマッピングが進んだ。もう少し行ったところで、ここが昭和通りだと判明。それなら知っている範囲内なので、南下して上野や御徒町を通過し、灰羽連盟TV-BOXを物色すべく、秋葉原へと向かう。

 

目的地に到着したところで、通り沿いのブックオフにてタイムセールをやっているのを発見。久しぶりに古本を漁ることにする。30分ほど見て回ってグレッグ=イーガンの『万物理論』、宮台真司の『世紀末の作法』、大泉実成『消えたマンガ家』、夏目房之介『マンガの力』を購入。つーかこんだけ買って1680円って安っ!その後、ラーションがキレていることを思い出し、近くの店でマガジンを五本装填。これでしばらくは安泰だろう。さて帰るか。

 

江戸川橋まで来て、肝心の灰羽連盟を忘れたことに気付く。いやそもそも当初の目的は千葉に行くことではなかったか・・・何一つ達成されなかった旅の快感に身悶えつつ、このパッシオンを別の形で解消すべしと家路を急いだ。


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