上長瀞~秩父旅始末

2008-12-27 00:55:32 | ぶらり旅
この狂人日記をわが師アレニチェフに捧ぐ



陸橋のところまで上って最初に思ったこと。
この道、わが旅…」に書いたような内容では、科学に関する言及が抜けており、科学を根源として認めているかのように誤解されるぢゃないか!せめて「ラプラスの魔」や「ガイア理論」を入れておくべきだったかな、かな。


まあ後者は科学と言うよりむしろ神秘思想に近いと思うがね…っとまともに反論しそうになったぜ。本来景色にしか目が行っていないはずのこの時間に侵犯するなよ。


切り取り方という名の意図が加わった時点で  単なる記録に四の五のうるせー奴だな。そうい同じ状態が再現できるはずがなかろうが。か  う態度が形式に対するパラノイア的拘りだと受 つての出来事を書けばそれで同質の記録に  け取られてしまうことになぜ気付かない?
なる、というのは単なる信仰以外の何物でも
ない。  


そうアイの中心、いや中心かどうかすらわからないところで叫び、ノイズのひどい荒川から離れる。





長瀞駅に戻るため秋の田舎道を歩いていると、前方からハイキング帰りらしき集団が「こっちへ行くと駅が~」などと言いながら歩いてくる。なるほど、考えてみるとこっち側には上長瀞駅があるのか。まあ電車代節約になるかもしれんのでそっちから電車に乗ることにしよう。とそう思って駅に着くが、よくよく考えてみれば秩父鉄道ってそんなに頻繁に来るわけじゃない。待つのがめんどい、というよりはマーワラーアンナフルへの上陸を果たせなかったため動きたくてしょうがなく、行けるところまで歩くことにした。まあ線路沿いなら大丈夫だろ。でもこれは別に節約のためじゃねーからなとオリラジに言い訳しつつ…


それにしてもこの尿意はどうしてくれようか?店とかが全然ないとこでいたしたくなったらヤバイぜ…と思ったら駅に備え付けのキレイなトイレが見えたが、どうも改札を通らないとダメらしい。駅員に断れば使えるらしいが、メンドクサイので本能を押さえつけて進むことにした。


すぐに大きめの通り(140号線)に出ると、「秩父13km」の標識。ってーことは二時間半くらいか。今が四時だからまあちょうどいいやな。それにしても、朝飯がキヨスクの菓子パン×2だったんでえらい腹が減った…先に飯を食っておいたほうがいいか?幸い道路の向かいにガストが見える。しかし、標識に「皆野市街」とあったのと、店に入るとまったりして時間を浪費しそうだったので、そこまでガマンすることにして先に進む。普通なら音楽を聞くところだが、さっきの「この道、わが旅」がBGMになっていることもあり、景色をみたり思考するのに飽きたら音楽に逃避するという手でいくことにした。


……
それにしてものどかな風景やな~。とたまに裏道に入ってみたりしながら遊んでいると、大通りの右手に大きなスーパー(YOKO?とかいう名前)が見えた。ちょうど尿意も閾値に近づいていたので使わせていただくことにした。ついでに、これからの旅路に備えパン屋で食糧を調達。さらにホワイトチョコとアップルティーを買い準備完了。時計は五時を指しているが、まだ10kmくらい残っている。まあなるようになるさね。


さっそくパンを食いながら進むと、これまたウマイ!特にチョコバナナは絶品だった。う~ん、「成ル」や「ぶち」や「月のひかり亭」、油そばの店など渋谷にはうまい店がごまんとあるが、唯一注文をつけるとしたら職場の近くにパン屋が欲しいってことかな。まあ来年異動するから今さらだけど。そんなことを考えつつ、草に侵食された歩道を進む。BGMはいつの間にかflutter of birdsの森野診療所になっていた。それにしても、道路の向こうに線路があるところまではいいが、その先はほとんど真っ暗だな。漆黒の闇が非常に魅力的に映るぜ…そんなわけで、なかなか秩父への距離は縮まらないものの、新鮮な景色の中を楽しく歩き続けた。


やがて川を渡り、坂を上ったところで雰囲気が変わり、さらに行くと左手にヤマダ電機が見えた。ここまで来ると明らかに市街地に近づいたことを実感したが、それでも油断は禁物である。トイレの場代としてドデカミンを購入しつつ、さっきのアップルティーでもたらされた尿意を解消しておく。大通りに戻ると、道に「再甲斐街道」なる標識があることに気付く。なるほど覚えておこう。


この辺までくると、突然違う歌が脳内で再生され始めた。「ショートゲーキが好き~♪……目を閉じればそれだけで楽しくなるの~♪……角を曲がって二軒目の店~♪」あ~こりゃ山口百恵だ。渡鹿で3,4才くらいの時に聞いて今だに覚えてるんだな。この歌が持つ穏やかでありながらうきうきした感じは、今の気分にぴったりだねえ。そう、移りゆく景色はまるで俺を飽きさせず、むしろその先が見たくなるんだ…


ドデカミンを飲みつつ進んでいくと「羊山公園」の標識。目的地が間近なことは明らかだ。途中ブックオフに少し寄ってみたりもしたが(ラインナップが滅んでたw)、間もなく西武秩父駅前のファミレスの看板が見えた。…いやはや本当に今日は歩いたわい。さすがに帰りの電車はまったりさせてくれと七時二十五分の特急に乗った。後はすぐに意識が飛んだので覚えていない。結局池袋に着いたのは9時近くだった。


アホな旅路ながら、こんなに楽しい旅は久しぶりだった。また近いうちにこんな旅をしてみたいものだが、さて30日はどこへ行こうか……

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