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書き順に関する私見

2007-06-06 02:07:24 | 感想など
平仮名だけでなく各漢字にまで書き順があるようだが、いったいどれほどの意味があるのか昔から疑問だった。例えば「道」という字で、「しんにょう」から書こうが「首」から書こうがどっちでもいいと思う。書き順をわざわざ設定し学校で教える合理性がまったく理解できない。


ただ、私は全く調べたことがないのだが、アルファベットの筆記体(※)のように実際書く際の筆の運びを考えて決められた可能性が高い(※2)。書き順を無意味とする見解へ反論が出るとすれば、おそらくその辺からだろう。


しかし仮にそうだとしても、私の主張は変わらない。というのも、「必」の字が真ん中の「`」から始まることからも考えられるように、その基準は縦書きであるのだが(横書きなら一番左から書くのがどう考えても合理的だ)、今日では横書きをする場合が非常に多く、よほどフォーマルな場でなければ縦書きを肉筆で書く機会は訪れないからだ。そのような限られた場で書くための書き順がどれほど重視されるのか疑問だし、ましてや学校教育に組み込まれているのは不可思議なことと言える。そしてさらに、(書き順の際に重要な限定要因となった)毛筆を必要とする機会が激減しているのだから、書き順の意味はますます薄れているのだ。


要するに、横書きで硬筆が支配的であるだけでなくパソコンも一般的になっている今日、書き順とそれを教育することは全くの時代遅れなのである。暇な人間が勝手にやるのはいい。しかし、時間の限られた学校教育の中で扱うのはあまりに馬鹿げたことと言えるだろう。



余談だが、アルファベットは数が少ないので、書き順の規定が不合理だとは思わない。

※2
要は、書き順を「その始まりから非合理的であった」とまでは言い切れないということだ。
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