八王子めぐり：寺、住宅街、牧場

高尾よりふらふらと歩いて真覚寺に到りぬ。説明書きを見ると何でも蛙合戦で有名らしいが、中を見るとまあ普通の寺ｗ














隣は神社なのだが、不思議なのは行き来する階段が封鎖されていたこと。神仏分離を想起したりはするが、フェンスは何気に新しく、その解釈にはどうも違和感がある。今度暇があったら調べてみるか。


寺を出る時近くに廣園寺なるものがあると知り、そちらへ向かう。美しい並木と住宅街を見やりながら大通りを進む。すると赤い五重塔のようなものが見えたので、おそらくアレであろうと線路を渡り住宅街の中を突き進む。





平日の昼ということもあるだろうが、非常に閑静でよい。まあ等々力なんかと同じで、こういうとこは住んだら住んだで大変なんだろうけど。





途中の景色。栗平でも経験したが、こういう風景はとても心引かれるものがある。しばらく景色を眺めてまったり。





さあ景観から浮きまくりの五重の塔が近づいてまいりましたｗ一体どんな寺なのか…っと入口には毘沙門天の文字。嘘だと言ってよ謙信（違う）！ヤル気を失った俺は大通りに流されるままに歩く。まあこのまま八王子に行けるだろうと(無根拠)。そしたら分岐点でこんな風景が。





ぶべらっ！何このカントリーっぷり！？てゆうかココ東京デスヨネ？





フェンスの向こうには牛と羊が。何かワープでもした気分だぜ…フェンスを乗り越えて進みたい気持ちを抑えて大通りに戻ると、何やら下へ続く田舎道が。選択肢は①下へ降りる②下へ降りる③下へ降りる。ですよね～とワンダーワールドへ向けて足を踏み出した。





まあ予想通りというか下は牧場になっており、熊本にいた時以来の強烈なにほひが鼻を刺激した。少し進むと「磯沼ミルクファーム」と看板が出ていた。余計なお世話なのかもしれんけど、この強烈な臭いの中でヨーグルト云々とかって書かれると、(乳製品に)あまり清潔感がないように逆効果なんじゃないかな、かな。もっとも、それこそが都会に慣れきったもやし人間の感性なのかもしれんけど。


さっきよりも狭くなった道を歩きつつ、どう進むかを考える。このまま大通りに身を任せてもいいが、あくまで八王子に行くのが今回の目的。ここはさっきの道に戻る方向で行くことに。寺の上に階段があるのを見つけ、墓を通り抜けて畔道へ。その時の一枚。え～、みなさん、しつこいですがここは東京です。Yes,here is the Japanese capital!なのです。シブヤとかブクロとかロッポンギばかり垂れ流すメディアに騙されてはなりませんぞｗ





墓を抜けると私道っぽい畦道に出る。そこも抜けると














熊本で武蔵が丘の裏道を歩いた時のことを思いだした。にしても、線路の上にこの細い道、というのは牧歌的よのう(本当か？)。


ここから先少し記憶が途切れているが、おそらくテキトーに歩いて(笑)、住宅街の隙間から赤い屋根の何かを発見し、それを目指す事にしたんだったと思う。









歩いていた道の雰囲気をよく表す一枚。人が二人いたらキツキツな幅。ちなみに原付のオッサンが減速なしで突っ込んでいました。地元民なんだろうけど、そのアグレッシブさに感心したｗ行き止まりで引き返したり、坂を上ったりしているうちに建物のところへ到着。どうも市民体育館のものだったらしい。すぐ隣にある浅間神社をちらっと見た後、八王子駅方面に向かって大通りを歩く。郷土資料館などの標識があったが、スルーして歩き続けると、中央線沿線に到着。そのまま駅を目指してもよかったが、周りも見てみようと線路を越えて八日町の方へ。その辺を歩いていると、





こんな感じ。何というか、確かに栄えてるんだろうけど東京と言うよりはむしろ地方都市という感じ。人や車の少なさ、建物の低さ、古い店(建物)と新しい店(建物)の混在がそんな印象を与えるのだろうか？昔からあるっぽい魚屋などが裏通りには点在しており、雰囲気はむしろ京都に近いような気がした。あるいはもしかすると、他の町と同じような作りにしてもつまらんから独自の路線で行こうとした結果がこれなのだろうか？まあこれも今度調べてみることにしよう。


そんなことを考えている折、「駅まで600M」の標識が見えたのでそれに従って駅前の商店街を歩く。ここも古くからのふとん屋とチェーン店が混在しているような状況で、独特(微妙？)な雰囲気を醸し出している。その路線がうまくいっていないのか、それほど人は多くなかったが…


さて駅前に着くと、ジスイズトーキョーと言いたくなるような風景が広がっていた。こうやって見ると、やっぱコンクリートジャングルが「東京っぽい」印象ということになっているのかしらねえ。さしあたり駅前のカラ館がいかにもな感じっすｗ








着いたのは２時半くらい。１０時にこちらへ来たから、何だかんだで４時間以上歩いていたわけだ。久々に日の光を浴びながら長時間歩いたが、なかなかに気持ちようございました。さて次回はどこに行くとしようかな…