鎌倉幕府の特性と、「幕府」や「国家」というものへのバイアスについて

鎌倉幕府の性質(本質)を基礎からわかりやすくした動画をご紹介。

それが武士一般を支配・支持層とするものではなく、またその支配領域は東国限定で、また主な仕事であった土地の安堵が、重層的支配構造ゆえにしばしば困難であった。

これは、「幕府」という名称を用いるときに、つい荘園が整理され所有者が明確化・一元化された江戸幕府のあり方を自明のものとして照射するような認識からすれば、かなりギャップがあるものだろう。

またこれを見れば、いかに今日の視点が一円的支配＝主権国家体制(や国民国家)の枠組みに影響を受けているかも実感できるのではないだろうか(古典を学ぶ意味もそうだが、我々の世界観を対象化・相対化してそれを問い直すのでなければ、ただの懐古趣味の域を出ないのである)。

と述べつつ、時間がないので今回はここまで。