2018年の8月上旬は大体同じ問題意識を持ち続けていたようで、覚書で何度も似た話題が繰り返されている。
「変化しない宗教はない」という話は、要するにそれをオリエンタリズムを正当化する材料にするな、ということだ。例えば我々がキリスト教と言う時しばしば教会の存在を自明のように書いているが、教会に関する記述も教皇に関する記述も聖書にはない(だから例えば、カトリックという . . . 本文を読む
コロナパイセンの影響でオリンピア開催が危ぶまれている状況を見て、「AKIRA」の予言が当たったなどと一部で話題になっているようだ。
しかし、AKIRAが描かれた時代の状況を知っていれば、そのような観測は歴史的無知に基づくお祭り騒ぎに過ぎないことが理解されるだろう。具体的には「漫画『AKIRA』が新型コロナを予言!?ネット民が震える怖い噂の種明かし」などを読んでいただければよいと思 . . . 本文を読む
ううむ、どこを見て回っても感銘しかないぞい・・・と言っていいくらい初めて経験する圧倒的異世界感。
「異世界」という意味ではトルコのアダナ近郊にあるユアン=カレもそうだったが、あれはなんか単純にファンタジーって感じだったんだよなあ。
ハイデルベルク城はそこに壮麗な建築物+廃墟要素が加わったことで、歴史の重みという重厚さがあるため、本当嘆息しか出んわい・・・
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今回のコロナウィルス騒動に関する二つの視点の動画を掲載してみた。
先に断っておくが、私がここで述べたいのはどの情報が正しいとか間違っているとかいう話ではないし、規制のあり方の是非でもない。現象として見える混乱が、これまで述べてきた様々なテーマとどう関わるかという . . . 本文を読む
前半は「今そこにある地獄甲子園」の草稿+α。折しも、ダイヤモンドオンラインで「センバツ中止は、高校球児のためではなく『大人の事情』で決まった」という記事も掲載されたのでちょうどいいかタイミングである。そこで小林信也も指摘しているように、高校野球の大会には様々な利権が絡む。だから甲子園での実施も「今さらやめられない」し、そこでの決定事項についても(記事の推論を支持するなら)球児不在という . . . 本文を読む
(登場人物)
ダラディエ=D、ブルム=B
D
嗚呼、コロニャでフランス逝きが遠ざかっていく・・・
B
パリがダメなら、またミュンヘンに行けばいいじゃない(アントワネット並感)。
D
ミュンヘン、宥和政策、うっ頭が・・・
B
なんかシュンペーターのせい . . . 本文を読む
ハイデルベルク旧市街の撮影もあらかた終えたところで、ハイデルベルク城内に入っていきますよと。
廃墟になってもなお、高貴さと壮健さを失わぬ城内の雰囲気は、訪問者に思わず襟を正させる何かがある。なるほどロマン派の人々がこの城址に熱狂したのも理解できることだ。
などと少しまじめに考えていたら、
あれ?この真ん中のヤツって・・・アヘ . . . 本文を読む
世間は相変わらずコロナパイセン(©星色ガールズドロップ)のおかげでてんやわんやですが、皆さまいかがお過ごしでせうか。
さて、自分はというと次の読書会に向けて少しづつシュンペーターの課題図書を読み進めているが、ここいらで彼について思ったことを備忘録も兼ねて徒然なるままに書いてきたい。
シュンペーターの同時代人(20世紀前半 . . . 本文を読む
詳しくは覚書を見てもらった方がよいが、最近で言えば宮台真司に関して述べた記事、すなわち「法の奴隷」や「損得マシーン」、そしてそれが不全感とルサンチマンから来る「神経症」的なものであるという話につながる(なお、不全感は不安や孤独と密接な関係があり、その発露がかつてのナチスドイツであったりしたわけだ。これはやたら集団で袋叩き=炎上させる背景となる「まじめさ」とも関連するし、また不安ゆえにシステムに依存 . . . 本文を読む