A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

(9)キャビン

2007年11月12日 13時47分58秒 | 地中海紀行
(10月21日  続く)

午後2時から我々は乗船を開始。
現在の総乗船客数は定員3800人に対して3500人。
寄港する港々で乗り降りがあるので絶えず乗客数は変わるそうだ。

我々のキャビンは8階で「ベランダ付き2ベッド」。







船内の廊下には色々な絵が描かれているので
自分のキャビンの目印になって便利だ。
我々のキャビンの前の絵は「ガウディ」の蜥蜴。
        


前回のクリスタルセレニティー号の時と同じような造りのキャビンだ。

乗船後 何はともあれ急いで9階のビュッフェで夕食のことを考え軽く昼食。

ラザーニア・ソーセジ・ザワークラフト ビールが美味い。

夕食の7時まで乗船説明会を聞いたり船内の探検をしたりして過ごす。

クリスタルセレニティに比べ
確かに大きい。
船の長さは何しろ290メートルだ。

日没薄暮の中 タッグボートに曳かれ何処へ向かうのか
「ナポレオン・ボナパルト号」が出て行く。

     





(8)愈々乗船

2007年11月11日 19時57分26秒 | 地中海紀行
10月21日(日)

依然として時差の関係か早起き。
予想していた以上に寒い。
持参衣装の最上位の厚手のものを纏う。
早速ホテルのビュッフェで朝食。
コーヒーを注文すると温めたミルクが同時にサーブされるのが嬉しい。
5ッ星ホテルだ。

    

今日の行動予定はローマから2時間ぐらいのチビタベッキア港で
「コスタ・コンコルディア号」に乗船予定。
途中船内用のワイン・水・おつまみ等を
高速道路沿いの売店で仕入れる。
酒類の持ち込みはOKかな?

今日のランチから船上で。
愈々クルーズが始まるのだ。

走行2時間、チビタベッキヤの「ローマ・クルーズ・ターミナル」に到着。
ターミナルビルと云ってもテント張りのバラックの様な待合室。
飲み物のサービスはあるが老人・障害者・子供連れから乗船。
大勢待ているのにキップをチェックする係はたった一人。
我々多少歳は取っていても健常者組は延々と待つことになる。



午後1時より乗船手続き開始予定が2時に、
キャビン入室は3時、「イタリア時間」だそうだ。

乗船に際してはウエルカムの写真撮影。
写真には今回のクルーズのコースを記した地図が合成してある。
チビタベッキア(イタリア)
サボナ(イタリア)
バルセロナ(スペイン)
マヨルカ(スペイン)
チェニス(チェニジア)
バレッタ(マルタ)
パレルモ(イタリア)
を回ってチビタベッキアへ戻ってくるコースだ。

     

そして乗船。
ローマの風が肌に少し冷たい。



「コスタ コンコルディア」          

長さも長いが高さも高い。

乗客が行ける処はデッキ0からデッキ14までの15層と言うか15階分。

その下に4層分の喫水線以下があり全部で19層と言うか19階建てと言うことになる。

総トン数  112000t

全長    290m

巡航速度  20ノット

部屋数   1430室

乗客数   3800人

乗組員   1110人

就航年   2006年7月

エレベーター  50基
    (ミスターマスダが確認したものはシースルー・エレべーたー7基を含め
    乗客用は32基 あとの18基は業務用で我々の目に触れない所にあるらしい。
    エレベーターのメーカーはあの有名な「シンドラー」。)

レストラン    9店(ルーームサービス可)
バー      12店
劇場
映画館
ベビーシッター室
サウナ・ジム
ジャグジー
プール
教会
病院(往診サービスあり)
薬局
エトセトラ・エトセトラ




(7)ローマ市内散策

2007年11月10日 16時36分27秒 | 地中海紀行
(10月20日  続き)
今回の旅の一つの楽しみシスティーナ礼拝堂のミケランジェロに
対面した心の高まりを胸にバチカンを辞する。

午後からはセンチメンタルジャーニー、
昔見た光景を見て回ろうという寸法だ。

コロッセオと凱旋門 これも昔と変わらず。
何故かスコットランドから来た少女達がバグパイプの演奏をやっていた。



フォロ・ロマーノもローマに来た以上チラリと見る。



ただ朝から感じていることだが
なんてローマには松ノ木が多いんだろう。
ボルゲーゼ公園でもそうだったが松ノ木は確かに多い。
ミセスマスダは「松ぼっくり」を旅の記念に拾っていた。
何処でも「松ぼっくり、木の実などを拾う癖があるようだ。

「レスピーギのローマの松」のメロディが頭をよぎる。

昼食は「サルティンボッカ」子牛とハムのコンビネーションがよい。
NY在住中地元のイタリアン「ロメオサルタ」のお得意料理でよく食したものだ。

食後の散歩でトレビの泉まで。
コインを幾つ投げ込んだかは云えない。



35年前トレビの前でコートに鳩の糞がつき
親切なイタリア人が注意してくれ
御親切にもティッシュで鳩の糞を拭き取って呉れたのを
ほろ苦い気持ちで想い出した。
アレはドロボーだったのだ。

更に足を伸ばしスペイン階段で自由行動。
最近、ここスパニッシュ・ステップでは、アイスクリームを食べる事、
座る事が禁止されたそうだ。
「ローマの休日」の名場面、かのオードリイも遥かなりしか・・・。



お決まりの「カフェグレコ」から世の中の男性がたの
「鬼門」、ブランドショップが並ぶコンドッティ通りの散策。



ミセス・マスダはフェンディに新着のハンドバックを発見。
旅の始まりだからまだまだもっと良い出会いがあるかと結局買わず。
既にホテルへの帰り道から買っておけばよかった反省しきり。

35年前に泊まったメディチ家の別荘だった
「ハスラー」ホテルがスペイン階段の上にある。
昔と変わらぬ佇まいが嬉しい。

最近はトムクルーズが泊まったり
塩野七生とビートたけしの対談があったり話題のある5ツ星ホテル。
ミスターマスダがローマで最初に泊ったホテルだ。
シドニーの友人ジョージ・バーバーがぜひ泊れと勧めてくれたホテルで
今は亡き友人の事も懐かしく想い出した。

これでローマでのセンチメンタルジャーニーは完結。

明日は愈々地中海クルーズ 乗船だ。

(これで10月20日は終わり)




(6)サンピエトロ大聖堂

2007年11月09日 16時33分34秒 | 地中海紀行
(10月20日  続き)
快い満足感でシスティーナ礼拝堂を後にしサンピエトロ大聖堂へ。
何しろローマで一番でかいカテードラルだ。



もう歳も歳なのでドームの上に登ることは考えもしなかった。



大聖堂内でのツアーガイドさんの説明は耳にレシーバを付けて
という事なので何処に居ても説明が聞けるのは便利だ。

見学に熱中してグループと はぐれて仕舞ったが直ぐレシーバーで
「中央祭壇前で待っている」と知らせてもらい無事グループに再会でき
迷子にならずに済んでほっとする。



ミケランゲロのピエタはガラス張りで完全防御、ご時勢である。



それ以外は30年前に来た時と同じ、
スイスの衛兵もいるし昔と変わらない。



ただ確かに見物客は大幅に増えた感じだ。
地下駐車場も完備してサンピエトロ広場から直行出来て
便利にはなった。
が昔のようにバスの駐車地点まで参道をぶらぶら歩きながら
土産物屋を冷やかす楽しみが無くなった。
盛り沢山の観光スケジュールでのんびりした昔日のローマの休日は今いずこ。

これから昼食、市内観光だ。




(5)システィーナ礼拝堂

2007年11月04日 16時30分16秒 | 地中海紀行
(10月20日  続き)
バチカン美術館の回廊を展示美術品を見学しながら歩み進めてゆくと
システィーナ礼拝堂入り口に到着。
本日のハイライト。
愈々ミケランジェロとの再会で期待が高まる。

高さ18メートルのドーム型礼拝堂内部は見学者で込み合っている。
正面に十字架とキリスト像 それをバックに天井まで
ミケランジェロの「最後の審判」が描かれている。
信仰心ではなく有名な美術品を鑑賞出来たという心の高ぶりで
一瞬 全ての音が消えた。
将に息を飲むような感じだ。





上の「最後の審判」の絵の中心部分に描かれているキリストが
イケメンで筋骨隆々の肉感的なのが深刻な絵の中で微笑ましい。
ミケランジェロの恋人をモデルに描いたとのこと、
ミケランジェロは男色だったのか、
一風変わった解説に何故か納得した。



天井のアダムと創造主も画集で何時も見ているが今回は望遠鏡持参で
とくと漆喰の割れ目まで鑑賞した。
映画「ET」のあの場面はこの絵からのパクリだ。



礼拝堂の出口近くの壁にはローマ市の鍵を渡す聖人のフレスコ画がある。
印象に残った絵だ。



システィーナ礼拝堂の出口はサン・ピエトロ大聖堂に続いている。




(4)バチカン美術館

2007年11月04日 12時06分38秒 | 地中海紀行
(10月20日 続き)
最近バチカンの見学は予約が取れるようになった。
サン・ピエトロ大聖堂及びバチカン美術館、
それに続くシスティーナ礼拝堂を順々に回る事が出きる。
便利なことだ。
我々は、9時に美術館からスタートする予約を入れている。

カトリック教会の総本山サン・ピエトロ大聖堂の北側に
隣接するバチカン宮殿の大部分を占める巨大な美術館である。
バチカン美術館の起源は、枢機卿ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ
(のちのユリウス2世、在位1503年-1513年)


バチカン美術館の入り口にはミケランジェロとラファエロの彫刻。



バチカン美術館のロビーにはイタリアの彫刻家バンジーの「アダム」の立像、
アルマーニのスゥーツを着ているところが、いと可笑し。
バンジーは日本人には余り知られていないが
イタリアでは現代を代表する彫刻家。
静岡県三島市の「バンジー美術館」は,我々も訪ねた事があるが、
興味尽きないところであった。



美術館の回廊が展示室のなっており天井は一面のフレスコ画、
騙し絵手法も使われており興味が尽きない。



展示物は絵画・彫刻・陶器・タペストリー、
壁一面のタペストリーは見事としか表現できない。










(3)5ツ星ホテル

2007年11月04日 10時22分47秒 | 地中海紀行
10月20日(土)

我々の泊まっているローマのホテルは日本ではあまり知られていないが
知る人ぞ知る5ツ星ホテル「グランドホテル パルコ ディ プリンチピ」。
7年前に建て替えたが内装と家具は昔のまま。



バーも昔どうりに再現されているそうだ。
音楽もなく客も静かに雰囲気を楽しんでいる。



家具はマホガニーだが大型の為 部屋が小さく感じられるくらいだ。
壁は綿か何かのクッション入り布張り、指で押せば凹む。
柔らかい感じだし防音効果も良い。
壁布の押さえに縁に沿ってロープで抑えている細工には感心した。
「いい仕事していますね」と言うところか。



壁布はアングルの肖像画のバックのように優雅だ。
ホテルの壁を飾る絵は、全て隣接しているボルゲーゼ公園内の美術館の
絵を模写した絵(特殊加工でひび割れ入り)で、大変、豪華。



風呂も大理石、備え付けのバスローブもシャッキとしていて気持ちがよい。

大きくはないが庭は手入れが良く行き届いており散歩が気持ち良い。
ローマ時代の遺蹟の様な物も片隅ににあり、”流石ローマだな”と。



食堂の食事も流石イタリア文句なし。
食器もクリストフルの銀器 年代物で凹みなどあり
レストランの歴史を感じさせる。

レセプション・ロビーもこじんまりしているが
調度は隅々まで行き届いている。
係りの対応も一流。
昔パリ・バンドームのリッツに泊まったことがあるがこっちの方がよいと思う。

東京との時差7時間、その関係か5時にお目覚め。
ボルゲーゼ公園を散策。結構寒い。

朝食はバイキング、生ハム・フルーツのコンポートが美味。
これからのイタメシが楽しみだ。

さあ これからバチカン ミケランジェロと御対面だ。


(2)ローマ行き夜行便

2007年11月03日 19時45分33秒 | 地中海紀行
(10月19日の続き)
ローマ行きはジャンボ 座席は2階席で定員30席、
キャビンアテンダントが4名、サービスは良好。



ジャンボーが離陸を始めると隣の滑走路には着陸中のジャンボー。
たしかにインチョン空港は国際規格の大空港だ。
見る見るインチョンは遠うざかって行く。



機内食も好し。
シャンペン・ボルドーの赤、それにビビンバ決してミスマッチではない。
ほろ酔い後のお昼ねなどゆったりした時間を楽しむ。

お目覚め後 シャンペンとチーズを楽しんでいるとはやヨーロッパ上空。
タービランスもなくローマ・ダビンチ空港に無事タッチダウン。
到着前、機窓より日没を拝むことが出来た。



これからクルーズで様々な日の出・夕焼けに出会える楽しみを予感した。

ローマは夕方の6時過ぎ、空港を車で出たときは日もとっぷり暮れていた。
暗くなった為かビルが建て混んでいる為か、空港入り口に立っていた
レオナルド・ダビンチの立像を見逃した。
帰りには注意して見落とさぬようにしよう。

ダウンタウンのホテルにチェックイン。
5ツ星ホテルだそうだ。



ここで2泊の予定。明日は一日ローマの市内見物。

ミケランジェロの「最後の審判」の画と再会出来るのが楽しみだ。

時差の関係もあり今日は物凄く長い一日だった。

10月19日はこれで終わり。



(1)地中海紀行へ出発

2007年11月03日 17時31分54秒 | 地中海紀行
今日から11日間の予定で地中海クルーズ。
北半球一周クルーズでは3・5万トン、南半球では7万トン、
今回は12万トン、この超大型客船に乗るのも今回のクルーズの目的の一つ。



ローマまで空路、ローマ郊外チビタベッキア港よりクルーズで
地中海を一周して来ようと言う旅程である。
地中海地方でもまだ訪れたことのない土地
マジョルカ・チュニジア・マルタなど大いに楽しみだ。

今回の弊ブログでは旅行アルバム代わりに
旅の写真をなるべく沢山添付したいと考えている。
愛読・閲覧者諸兄姉にとって進行が遅く
退屈の向きもあろうかと思うが御容赦願いたい。

ではブログを始めます。
10月19日(金)
朝6時迎車。高速は早朝で空いている。
1時間15分位で成田第一ターミナルん到着。

大韓航空で韓国ソウル経由のローマ行きだ。



大韓航空のラウンジで早速前途を祝してビールにクラッカーで乾杯、機上の人となる。

7年前に出来たというソウル・インチョン空港は馬鹿でかい。
大型機が2機平行に並んで離発着できる一流空港だ。
ソウルから一時間ぐらい離れた小島の上に建設されており24時間オープン。



インチョンは昔「仁川」と云って朝鮮戦争の古戦場。
マッカーサーが無数の上陸用舟艇で強行上陸している
報道写真を鮮烈に覚えている。
形式上戦争は終っていないらしいが今は平和そのもの
旅行客・観光客で溢れている。

ターミナルビルも大きく立派な「ハブ空港」で
成田は完全に負けてしまうだろう。



ソウルの大韓航空のラウンジは大きいが
利用者も多く座席確保に苦労した。



ようやく席にありつき、これからローマまでの12時間フライトを祝して?乾杯。