A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

2011年08月29日 21時49分49秒 | 家族行事
8月28日(日)


勤め人を辞めて以来 毎朝 両面焼きの卵オーバーイージーと
アメリカよりスマグリングしたベーコンをカリカリに焼いてもらい
それにビールを付けてもらった朝食だった。

心臓にカテーテルでステントを挿入して以来 食事は少し不自由になった。
動物性の脂 卵 魚卵を控えるようになった。
朝食の卵は二週間に一度も出れば良い方。

昔食事制限を受けていたレーガン大統領はホワイトハウスの寝室で
「ナンシー 今朝は嬉しいね。タマゴの日だね。」と
一週間に一度の目玉焼きを喜んでいたそうだ。
その気持ちがよくわかる。

どうした風の吹きまわしか昨夜から明日は卵だと
ミセスマスダが言っていた。
朝になって心変わりがなければよいが。

折角だから今朝はエッグベネディクトにしよう。
今後のこともあるのでミスターマスダは自分で作ってみる事にした。

この料理はタイミングが大事。
先ず片手鍋に水を入れ酢を垂らし火をつける。
並行してトースターでイングリッシュマフィンを焼き始める。
続いてフライパンでロースハム2枚を焼くが
フライパンに乗せたままキープウォームしておく。
最後に沸騰した湯に割った卵を静かに入れポーチドエッグを作る。

プレートに素早くトーストしたマフィンを置き
アツアツのハムを重ねて半熟のポーチドエッグを待つ。
崩れぬようにポーチドエッグを乗せれば
トッピングにマヨネーズを掛ける。

本来なら卵の黄身やバターを湯せんして作った
ホーランダーソースを掛けるのだが
ホームクッキングではそこまで手を掛けられないし
マヨネーズでも遜色なくいける。 

この間NYに行ったときNY在住のYM夫人から
マヨネーズで大丈夫と教えてもらった。
それ以来ソースはこの方法でやっている。
何とかミセスマスダのアドバイスを受けながら
エッグベネディクトの完成です。 
星2ツ半です

お皿はちょっとゴチャゴチャとしたデザインにみえるが、
レオナール・フジタ(藤田嗣治)のデザイン。
ドレスアップした猫がダンスをしている愉快な画である。






仏様

2011年08月27日 09時43分16秒 | 陶芸
8月227日(土)




日頃は生活雑器の器とか花器を作っているが
ふと置物オーナメントなどを作ってみたくなる。
そうなると土仏とかお地蔵さんなどや
身近の小動物を作ってみたくなる。


衆生悉く仏性有り
シュジョウ コトゴトク ブッセイ アリ
(この宇宙を構成するもの森羅万象が仏である)
仏教の言葉だそうだ。


斎戒沐浴とまでは言わないが
円空さんの様な気持になって
マーラーを聞きながら
ひたすら世界平和と家内安全を念じながら
仏さんや小動物を作ってみた。

出来の悪い作品にも仏が宿っているそうなので
処分せず作品棚に飾っている。
























セント・アイヴィス

2011年08月20日 11時54分07秒 | 陶芸
8月19日(木)



セント・アイヴィスはイギリスの漁師町
行ったことも無ければ、これから訪ねるという事も無かろう。
然しセント・アイヴィスの名前を聞くと何か心が惹かれる。

昔 観音崎にある横須賀美術館 セント・アイヴィスの
画家アルフレッド・ウォリスの展覧会を
見たことがある。
画風は技巧の無い、心に感じ取ったままを
板切れとかカンバスに写し取っている。
独学の画家である。
セント・アイヴィスの街並みとか漁港-灯台など風景ばかりである。





行ったことのない街だが澄んだ色使いがセント・アイヴィスの街を
平和な静かな町だと感じさせる。
これらの絵を通じて益々セント・アイヴィスが気になるようになった。

然しミスターマスダはセント・アイヴィスの名前は前々から知っていた。
陶芸に興味がある人なら多分御存じた思うが
濱田庄司が若かりし頃バーナード・リーチ「登り窯」
築いたのが、このセント・アイヴィスである。

そのような次第で自由が丘に住む義弟から
「セント・アイヴィス」という画廊がある、
見に行かないかとお誘いを受けた時は一つ返事でOK.。


ランチかたがた等々力のベクトルというハンバーグが売り物のビストロで落ち合う。
義弟の奥さんの御推奨である。



メニューを見ると「サルティンボッカ」 とある。迷わずこれを注文。
サルティンボッカとはロサンジェルス以来の御対面。
結果として味は、日光の手前 その心は今市(イマイチ)。
ただしコーヒーは美味しかった。
飲み放題という事もあり2杯頂いてしまった。
お喋りも一段落したところでギャラリーへ出発。

お目当ての「セント・アイヴィス」ギャラリー
等々力 にあるスーパーの紀伊国屋の近くである。
義弟の散歩コースにあたり偶々見つけたそうだ。

ギャラリイ・セント・アイヴスは日本で初めて、そして唯一の
近代・現代イギリス陶芸のギャラリーだと称している。
10年ほど前にオープンしたそうだが、それ以降ずっと
英国アーティストの企画展を随時開催し、イギリスの風土に
育まれた温かみのある陶芸作品を紹介しているそうだ。



8坪ぐらいの展示場で今日はリーチの息子さんの
お弟子さんの作品を主に展示しているようだ。
スリップウエア^の技法を駆使して
伝統的なイギリスの生活雑器である。
柳宗悦の云う「民芸」であろう。

写真はこの夏開かれた「ART FAIR TOKYO 2011]に出品された作品。





ミセスマスダはスリップ・ウエアの器を買いたがったが
辛うじて押し止めた。
「俺が作ってやる。」

そこで何故かハッと気がついた。
濱田庄司の60年と15秒「かけ流し」は
スリップウエアの進化系ではないか?
色々考えながら展示作品を拝見させて頂くのは至福の時間である。









ブラック・シープ

2011年08月17日 22時20分33秒 | ヨット
8月7日(日)


気温は35度ぐらいだろうか 暑い 南風・微風
久し振りのセーリングである。
長男のところの孫娘の悠チャンはセーリングが得意だ。
今回もセーリングに誘ったが夏休みで母方の実家に
里帰りしているとのこと。
それではという事で長男を誘ったところ、
親孝行の積りで今日のセーリングに付きあってくれた。


今日は乗員7人
人数が少ないのでセールをあげるのに手間取っている。










漸くセールも上がり艇は順風満帆というわけではないが
風を受け順調に水面を滑りだした。
今日は久し振りにMTさんも参加してテラ―(舵棒)を握っている。








ハーバーを出た時から我が「セントメイ」に並走しているヨットが一艘。
うちのハーバーのメンバーの「ブラック・シープ」である。
50フィートの大型艇でオーストラリア製である。
我がセントメイは34フィート 二た廻りも小さい。
ヨットは自然条件が同じなら大型の船の方が早い。

「ブラック・シープ」はどこに向かっているのだろうか悠々と走っている。
我々「セントメイ」はセールの微調整を慎重に
最大スピードを出すよう努力してみた。
「ブラック・シープ」側には競争する意志は無いので
のんびりセーリングしているのだと思うが、
我々の「セントメイ」がどうも追い抜いてしまったようだ。

我々のテクニックもさることながら考えてみれば
我が「セントメイ」はついこの間船底塗料を塗ったり整備が終わったばかり。
早いのは当然かもしれない。



50フィートのブラックシープは近づいてみると威圧感がある




それにしても風は吹いてこない。
むしろ段々弱くなってきている。












風も無く早々に引き上げる事となった。
今日のログは根岸沖周辺であった。
長男のSクンがGPSでログを記録してくれた。

東京湾の全体図 左中段が横浜根岸沖 画面中央は「海ほたる」

拡大図 赤線がヨットの航路 根岸のハーバーの出港からよく判る



早めに帰港したのでポンツーン(浮き桟橋)に付けて艇の整備。










草津温泉

2011年08月14日 21時04分24秒 | 家族行事
8月3日(水)



朝6時過ぎ鶴見を出発。
環八を通って関越練馬iインターより 関越渋川・伊香保インターまで、
あとはローカルと云っても国道135号線を一路草津まで。
そうだ 今日は草津への日帰り入湯を計画している。

幸い道は空いているが何しろ遠い道のりだ。
鶴見から渋川・伊香保インターまで140キロ
そこから草津まで下の道を60キロ 
途中休憩も含めて4時間半掛かってしまった。

草津まで25キロぐらいのところ 
薄暗い渓谷に沿った道路を走っていると
ニュースで見なれた物凄く背の高い橋が目前に現れた。
ハッと気がついた。八ツ場ダムだ。
こんな所に八ツ場ダムの建設予定地があることを
恥ずかしながら知らなかった。



周辺はいまだ工事続行中で橋など建造物の見本市の様である



草津の街の入り口に近づいた。
突然道路が「草津節」を歌い出したのには大いなる驚き。
道路に特殊な刻みをつけてタイヤが共鳴しメロディを奏でるわけだ。
楽しい歓迎を受けて草津の街に到着。



草津の市街地に入ると早速草津の中心 湯畑(ゆばたけ)に行く。
見ものは湧き出た温泉から「湯の華」を採取する装置?である。

湯畑(ゆばたけ)の賑わい

湯畑(ゆばたけ)の全景

温泉の湧き出し口

奥に見えるのは「湯の華」を採る樋

長いドライブで多少お疲れのミスターマスダ







温泉の硫黄の匂いが温泉に来たなあと実感させられる
全然関係ないが何故か「トレビの泉」を連想した


湯畑の見学が終わった処で先ずは温泉に入ろう。
「大滝の湯」が良いそうだ。
湯畑から徒歩7分 老舗の旅館街を通ってゆく。











大滝の湯は温泉宿ではなく温泉だけ。
草津には公営の銭湯の様な温泉が18軒あり、入浴料は無料である。
それ以外に「大滝の湯」の様な有料の温泉がある。

入浴料800円 ロビーも広々レストランもあり一日遊べる施設

合わせ湯は5ツの湯船に分かれている。
35度位の湯から順々に温度が上がってゆくのを味わう仕組みである。
5番目は55,6度あり、湯船に浸かってはいられない。
因みに草津温泉の源泉は94度である。

カスケード(滝)のある露天温泉は素晴らしい。
白く少し濁っているのかと思ったが御湯は澄んでいる。
昼食をとったりしたので温泉には3回もはいった。



次に行くところは「西(賽)ノ河原」
途中 公営の温泉に出会った。
小さい湯船なので無料とはいえ入ってみたいという気分になれなかった。





湯畑から西ノ河原へは西ノ河原通りを10分。
草津で一番賑やかな通りである。

御土産屋さんがいっぱい

片岡鶴太郎美術館もある 
ちょっと覘いてみたが中々丁寧に描いている よろしい




西の河原に到着





現世の「賽ノ河原」でミスターマスダは一休み





どんどん登って行く



お目当ての西の河原の露天風呂に到着

この奥が露天風呂

男性用の露天風呂は千畳敷とでも云おうか
200坪ほどの広さ、
流れをせき止めて温泉を作っている。
奥の方に滝があり温泉がながれてくる。 
噴出した御湯は90度以上あり したがって
温泉も上の方に行くに従って熱くなってゆく。
とっぷり湯につかっていると湯が唇にかかった。
少し塩辛かった。山の中の温泉でも塩気があるものかしら。




帰り道 花屋があった。
ミセスマスダが見逃す訳も無くストップ・ストップ。
花屋のおじさんと何やら長話。
「山百合」を購入。
鶴見に持って帰って根付くかどうか少し心配。







さあ「草津の休日」も最後のコース。
湯畑で行われている「踊りと湯もみショー」である。
綺麗どころの民謡と踊りはおざなり
お目当ては湯もみ。








湯もみの女の人たちの入場 惜しむらくは少し歳を取り過ぎ


熱い御湯は水では冷ませない 成分を薄めて温泉の効能を落とさぬようかき混ぜて冷ます。湯揉みとはここから来ているのだろう。










最後はかき混ぜた湯をパーと跳ね上げる




観客にも「体験湯もみ」をさせる ミセスマスダもどんなものか体験を試みる


駐車場への帰り道道端のお地蔵さんが眼をひいた


草津滞在5時間あまり 大体計画したことは全部やり遂げた。
湯治でゆっくりリラックスするという温泉本来の目的からは外れているが
温泉には4回も入ったし楽しかった。

温泉番付表を見たが東の横綱は「草津 西の横綱は「有馬」
なるほど
湯畑・西の河原通りなどまた公営の無料温泉など庶民的 
それに比べ秀吉やねねの通った有馬は少しお高くとまっていると感じた。

ときどき雨の降る中 9時半帰宅。

帰宅御 自宅の庭で数日この山百合を楽しんだ。
その後、具合よく植木屋さんが庭の手入れに来たので、
程よい場所に植えてもらった。
来夏は「山百合の家」になるかと・・・・。










創作能

2011年08月11日 10時01分15秒 | 家族行事
7月27日(水)   



最近近所にスーパーが出来た。
徒歩3分 大体毎日特段の予定の無い日は
午前10時 ミセスマスダはスーパーに出向く。
30分ぐらいで帰ってくる。
丁度良い朝の御散歩の様なものだろう。
ただ何しろ田舎のスーパーなので
そんなに気の効いた食材があるわけではない。

子羊の肉とかパンチェッタ とかチーズ類などが欲しくなると
どうしても麻布に足が向かう。
「ナショナル・スーパー」である。
場所がら外国人が多いので品揃えも外人向けである。




ここにきての楽しみはショッピングが終わってからのランチである。
最近オーナーが変わってレストランの名前も「J]と変わったが
食事はライトミールでグラスワインのセレクションが抱負。







タレントやテレビで見たことのある顔が見える。




7月29日(金)


久し振りの「お能」である。
国立能楽堂・平成23年特別企画公演である。
それよりも楽しみは親しくしている
SK御夫妻と御一緒の観劇である。
お能が終わってからのお喋りが楽しみである。

お能はよくわからないので、
今までは一般教養的にポピュラーな演目を
鑑賞してきたが今日は創作能(新作能)である。
作者は馬場あき子 ミセスマスダの短歌の先生である。







日本書紀から題材をとったストーリーで「影媛」、
舞台は古代の奈良、後に武列帝となった皇太子と
平群大臣の子息・鮪(シビ)、物部氏の娘・影媛の
恋物語である。

影媛を塩津哲生,鮪を大槻文蔵、連歌師を山本東次郎が
演ずるという豪華版である。

舞台は現代短歌をふんだんに取り入れた歌垣を狂言とし、
そのままお能にと移って行く。
この展開はお能の門外漢のミスターマスダにも
ユニークに感じられた。

お謡い謡曲と地歌は座席の前のモニターに表れ
ストーリーの展開はかろうじて理解できたが
この創作能の見どころはお仕舞いのように感じた。
納得のゆく舞いでこれが新作現代能なのだろう。

舞台が跳ねてからは、近くの喫茶店で二時間余り、
SK御夫妻と取り止めの無い話を延々と楽しんだ。
心に残る格別の宵であった。






神奈川県公募美術展

2011年08月07日 14時28分07秒 | 陶芸
7月23日(金)




9月の芸術の秋に向けて色々な美術展の公募が始まっている。
今年も何かチャレンジしてみたいと
昨年に引き続き「神奈川県美術展」に公募をこころみた。
この美術展は入賞すると最高200万円の賞金が出るだけに
入選するのは大変難しい。
昨年はあえなく落選の憂き目にあった。
今年こその意気込みで応募し作品をも持ち込んだ。



神奈川県公募美術展の会場

今回の応募作品 花器 銘は「村雨」

必勝を期して審査台に置く

この作品はライバルになりそう 出来が良い




既に審査会場には沢山の作品が搬入され
審査を受けるべくセットされている。
コンテンプラリーのインスタレーションが多い。




















応募手続きを完了 ホッとした気分で外に出る。
久し振りの山下公園 ランチ前にあたりを少し散歩してみた。













ここらあたりに来たら「例によって例の如く」元町に出て
軽くランチをとる。

暑さのせいか景気のせいか元町の人出は少ない

お気に入りのレストラン「エル・エラ」は結構御婦人がたで混んでいる。





神奈川県公募美術展の入選を期して乾杯

速報 後日 残念ながら落選のはがきが配達された。
   感想 審査員に恵まれていない。
   反省 二年続けての落選 伝統的な陶器(花器)では
インパクトがない。
   対策 来年はアバンギャルドで行こう。

尚 神奈川県公募美術展は
   9月21日~10月2日 神奈川県民ホール・ギャラリー



川瀬忍の青磁

2011年08月03日 14時15分18秒 | 陶芸
7月21日(木)

青磁は中国で生まれた「やきもの」だ。
釉と土に含まれた僅かな鉄分が焼成により
青味を帯び「玉」を連想させる色と艶をみせる青磁には
陶ならではの美しさがある。
特に青磁の全盛期、宋代の名器は
神秘的な釉色と品格ある形で見る者を魅了してきた。

現代の名工・初代竹春を祖父に持ち
10代のころから作陶の道に入った
川瀬忍の作品展である。





初期の古典に倣った「香炉・水注」

独特の静けさと品のよさをを漂わせた最近の作「青磁大鉢」



この菊池寛実記念 智美術館
小規模ながらピリリと光った企画を行っている。
然しながらあまり一般に知られていないためか
いつ行っても来館者は少ない。
ゆっくり作品を鑑賞出来てうれしい。

PS先週のNHKの新日曜美術館の番組で
この川瀬忍展を紹介していた。