A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

(24)チャペル

2007年11月29日 21時46分48秒 | 地中海紀行
(10月24日  続き)

ショパンとジョルジュ・サンドが住んだマジョルカは小さな小島を想像していたが
島の面積は埼玉県と同じ、人口は80万人。

島の産業は観光業、サービス業、農業、革製品・摸造真珠
などの軽工業、漁業の順である。
ミスターマスダは旅の記念にマジョルカ焼きの陶器を
何とかゲットしたいと狙っている。

またマジョルカはマヨネーズ発祥の地とガイドさんが言っていたが本当かな?
昔キューピーマヨネーズの人が技術習得に来ていたとの説明あり。
俄かには信じ難い話だ。

車は山道に差し掛かりアーモンド、オリーブ畑を通り過ぎると
港から60分 山腹に目的地「バルデモッサ村」の集落が見えてきた。



本日のハイライトはショパンとジョジュル・サンドが住んだ修道院跡の見学だ。


修道院跡と云うか元修道院には今でも村の人が通う教会がある。
ゴツゴツした石造りの立派な建物だ。



観光地にもなっており近くには御土産屋が沢山ある。

教会の入口には「バルデモッサ」の名がある。



内部は荘厳な雰囲気だ。
祭壇正面には画家の名前は不詳だが「ピエタ」が描かれている。



チャペルの天井のフレスコ画が目を引いた。
フラスコ画はゴヤの義弟のミゲル・バコエの手によるもの。



また所々にある陶板も面白い。

外は小雨 修道院跡のチャペル内は少しヒンヤリしている。












(23)マジョルカ島マルタ港へ入港

2007年11月28日 21時02分15秒 | 地中海紀行
10月24日(水)

朝7時雨のなかマジョルカ島マルタ港に入港。

我々に続きまだ明けやらぬ朝靄のなか
日本丸ぐらいの大きさの大型帆船が後を追うように入港。
ミスターマスダはヨット・キチなのでどうしても船の写真が多くなってしまう。



船名シークラウド。

この港は客船とヨットが同居している。



物凄いヨットの数だ。特に大型ヨットが多い。
地中海ヨーロッパ側のリゾートのヨット繋船料が高くなったので
繋船料の安いマルタ港に移ってきたヨットもあるらしい。
しかし流石は地中海沿岸、日本の10倍位のヨット・ハーバーが何処に行ってもある。



地中海は干満の差が10センチでジブラルタル海峡を通じて大西洋の海水と
入れ替わるのに100年掛かる計算だそうだ。
従って海を汚すと100年綺麗にならない。
沿岸各都市は海洋汚染には神経質になっている。

朝食後 観光に出発するまで皆で昨日のバルセロナの行動、
カジノの成果などお互いに報告しあう。

今日の目的地はショパンとジョルジュ・サンドが住んだ修道院跡の見学。

超大ヨットハーバー沿いに延々と行き



途中船上からも見えたパロマ大聖堂(カセドラル)を見物。
ガイドさんが教えてくれた。
教会の大きさの順位はカセドラルが一番でバシリカ、イグレシア、パローキアと
位も大きさも下がってゆくとのこと。

パローキアは人の集まる所の意で、修道院はこれに属するそうだ。



観光バスは山道にかかって来た。
間もなく修道院跡だ。




(22)クラブ・コンコルディア

2007年11月24日 14時44分27秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)

船はマジョルカに向けて航行中。

夕食はいつものツアー仲間と同席の「ミラノ・レストラン」ではなく
「コンコルディア・クラブ・レストラン」へ。

この船には、3500人の食事に対応するべく、
「ミラノ・レストラン」 「ローマ・レストラン」 いずれも700人収容、
ファースト・シッティング、セカンドシティングとあるほか
一日中オープンしているブュッフェ・スタイルのレストランやカフェが数多くある。

「コンコルディア・クラブ・レストラン」及び「サムサラ・レストラン」の二箇所は、
20ユーローのカヴァーチャージを取り、より優雅な雰囲気の中で、
スペシャル・メニューの夕食のサーヴィスを提供している。
たまには雰囲気を変えよう。



モッツァレラ・チーズの前菜がよく冷えたソアーベによくあう。



テーブルからオープンキッチンが見える。

主采はスペインのイベリコ豚。



主采が終わったところでコンプリメントのシャンパン

ところ変われば品変わる、
変なタイミングで出てくるものだ。

予定外にミセスマスダの分まで2杯飲んで酩酊。

ドルチェはチーズスフレ





仲間達と別れ二人だけの静かな夕食だった。

食事後テアトルアテネのショーを覘く。



10月23日はこれで終わり。




(21)さらば バルセロナ

2007年11月24日 12時56分32秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)

美術館見学から帰船。
そろそろ出港だがキャビンのベランダから見ていると
我々の船の前を色々な船が通り過ぎてゆく。

モーターボートを積んだ貨物船。



カーフェリー



観光船が見物にも来た。



ちっぽけなダブル・スカルが行く。




朝停泊していたP&Oのアルカデア号も
デッキに鈴なりの乗客が手を振りながら出て行く。




我がコスタ・コンコルディア号も,追いかけるように薄暮の中 
マジョルカに向け出港。




(20)ピカソ美術館

2007年11月23日 12時38分08秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)


ミロ美術館よりタクシーで「ピカソ美術館」へ。
市内ゴシック地区の細い路の奥にあり
歩いては中々捜せない場所に美術館はある。

今回のように時間に制限のある場合はタクシーで正解だった。


パリのピカソ美術館はピカソの住居をそのまま美術館にしているが、
バルセロナは、昔の宮殿を美術館にしたそうで、ごつごつした凄い建物だ。




コレクションはピカソ15歳ごろの確りとしたデッサン力をもった作品群がよい。
昔NYのMOMAでピカソ大回顧展を見たがそれらである。
ベラスケスが描いている「ラス・メニーナス」に画想を得て描いた
一連のシリーズは見ものであった。



確かにフェリペ四世の皇女マルゲリータに似ている





(参考 ベラスケス 「ラス・メニーナス」)






なお此処カタルーニア地方の英雄は「3人のパブロ」と言われ
パブロ・ピカソのほか音楽家のパブロ・カザルス、
政治家のパブロ・イグレシアスである。

帰りの車の中より2年前にバルセロナを訪れた時と同じ景色を見て大いに満足。
無事帰船。




(19)ミロ美術館

2007年11月22日 21時20分50秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)

船内で昼食を早めに済ませて上陸。
バルセロナには有名な美術館が二つある。
薄暗いゴシック地区にあるピカソ美術館。
そして、忘れてならないのがモンジュイックの丘に建つジョアン・ミロの美術館。

まずモンジュイックの丘の「ミロ美術館」。
ミロ美術館の入口でミロも彫刻と記念撮影するミスターマスダ。



ここではミロの作品を見ることができる他に
若手アーティストの作品展を積極的に行っている。
天気のいい日はカフェのテラスでのんびりとするのも格別。
贅沢な時間と空間を楽しむことができる。

まず入り口正面の超大型タペストリーに圧倒される。
幅6メートル 高さ9メートルぐらい。

1979年



修行時代から爛熟期まで彫刻も含め展示されている。
ミロは歳を重ねる毎に若々しい画になって行くようだ。

1926年


1940年


1968年



建物の屋上にも出られるようになっている。
運がよく天気に恵まれれば、ミロのカラフルな作品と真っ白な空間、
バルセロナの青い空の色の競演を楽しむことができる。

ミロ美術館のあるモンジュイックの丘の上から
街に帰るにはロープウエーがある。
空からバルセロナの街が俯瞰出来るし少し魅力的。

そちらのほうへ歩いてゆくと偶々タクシーが来た。
時間の節約もありロープウエーを諦めタクシーでピカソ美術館へ。
結果においてこれは正解だった。







(18)バルセロナ入港

2007年11月21日 20時34分29秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)

我が船はもうスペイン沖であろうか
キャビンに帰りベランダ゙から陸地を遠望しながら過ごす。
我々のキャビンはスタボード側(船の右側)なので
船が地中海を左回りしている関係上、何時も陸地が見えている。
これも好いが、何一つ見えない海の中にポツンと言う感じがない。

もうバルセロナ沖だ。
漁船のお出迎え?



パイロットボートが近付いきた。
水先案内人が乗り込んでくる。



12時正午 我が「コスタ・コンコルディア号」はバルセロナ港に接岸。
見慣れた丘の上の砦が見える。



バルセロナ港には先客がいる。
P&Oの「アルカディア号」
容が新しいので二代目だろう。
先代のアルカディアはその昔、
シドニー港で「いつかは乗ってみたい」と憧れを持って眺めたものだ。



陸を眺めていると我々も眺められていた。
観光船が我々の船を見学に来た。



昼食を早めに済ませて上陸。
まずモンジュイックの丘の「ミロ美術館」へ。




(17)ブレックファースト

2007年11月20日 18時22分05秒 | 地中海紀行
(10月23日  続き)

日の出を拝んだ後 上部甲板のお散歩と洒落込んだ。



ミスターマスダが首に掛けている紐はICカード。
キャビンのキーから乗下船管理そして船内の買物。
勤め人時代にICカードを首にぶら下げたことがないので
一度やってみたかった。
ちょっといい気分だ。


上部甲板にはプールもあるが螺旋のウオータースライドもある。



子供達はもうゲームで遊び始めている。



自動車のシミュレーターもある。
実際ガタガタ揺れて本物そっくりなので大人たちにも人気がある。



キャビンに戻り一杯きこし召してから今朝は時間の余裕があるから
ミラノ・レストランで本格朝食。

ポーチド・エッグはハム抜きのエッグベネディクトのようで大満足。
ヘリングは焼いてあって辛口の塩鮭のようでイマイチ。






(15)夕日とキャンティー

2007年11月17日 21時27分08秒 | 地中海紀行
(10月22日  続き)


キャビンに戻り早速ポルト・フィーノで買い求めた土産品の絵皿を取り出した。
良い記念になるが陶器の焼きが甘いので欠け易く取り扱い注意。



6時15分 日没が始まった。



キャビンのベランダよりキャンティーを飲みながら
フランス・プロバンスの山に沈む夕日を拝む。



見事な「夕焼け」だ。



夕食後大シアターでサーカスを見る。
3階席まである1000人入りの座席も結構埋まっている。



就寝前にピアノバーで盛岡の奥さんと一杯。
ご主人がカジノに行ったきりになっているそうだ。

(10月22日(月)はこれで終わり)



(14)ポルトフィーノ

2007年11月16日 18時36分51秒 | 地中海紀行
(10月22日  続き)


サボナ港から海岸線をドライブ セントマルガリータ・リグレに到着。
セントマルガリータも西リビエラである。

其処から200人乗りの高速艇でポルトフィーノへわたる。
名前の由来はポート オブ ドルフィンと言う意味だそうだ。

海からのポルトフィーノは大変綺麗。
大型ヨットもあり大金持ちの別荘地。
もう一つは旅行者が見物に来る観光地の顔をもっている。







観光客は港周辺と港が見下ろせる小高い丘
そして港から伸びている商店街。
メインストリートはシャビーだがエルメスもディオールもある。



そこで観光客はポルトフィーノの名物「ホカッチャ・・・パンの一種」
「パッチューゴ・・・クリームサンディの一種」買い込み
港のベンチでそれを食べ満足げに帰ってゆく。



小腹がふくれたところでバスに乗り込み居眠りをしながら帰途に着く。

船に帰れば「遅めのランチ」、そして「避難訓練」これは義務だ。





(13)サボナ

2007年11月15日 22時01分28秒 | 地中海紀行
10月22日(月)

時差の関係かこのところ「早寝・早起き」。
気温は8度、異常に寒いそうだ。

船上は寒いので失礼して窓から御来光を拝む。



8時イタリア・サボナ港に入港、出航予定は午後5時なので
サボナ港には9時間滞在となる。

その間ここで降りる乗客が下船し新たな乗客が乗船してくる。
ドイツから大量の乗客が乗船して来るそうだ。

我々乗客は自由行動。
船内で過ごすも良し街をぶらつくのも良し。
クルーズ会社も乗客の為に各種バスツアーを用意してくれて居る。
岸壁に観光バスが30台ぐらいズラーッと並んで
待っているのは壮観である。
ミスターマスダは景勝地ポルトフィーノ観光(英語組)に参加。

サボナはフランス国境まで18マイルの地点。
街の名前のサボナはシャボンのことで
石鹸の生まれた街と云う事らしいがホントかな?
この辺りはセラミック((陶器)でも有名な街らしい。

英語組を乗せて観光バスは有名リゾートらしい ポルトフィーノへ出発。

モーターウエー(高速道路のこと)でジェノヴァ経由セント・マルガリータ・リグレへ。

山が海岸線にせまっていて美しい気持ちの良いドライブが続く。

平地が1%で斜面ばっかリの土地でオリーブの栽培。
収穫時は農家の人は大変だろう。

ガイドが色々話をしてくれる。
イタリア人なのでコロンブスはジェノヴァ生まれと言い張っていた。

森進一に「冬のリビエラ」という素晴らしい歌があって、
リビエラとは、この辺の美しいリゾート地の地名と思われているが実際には
見事な海沿いの続く景観を指し、ジェノバを基点にイタリアの海は東リビエラ、
フランス側へは西リビエラという。
特にサンレモからニース方面にかけては、フレンチ・リビエラというが、
コートダジュールのほうがとうりがよい。
今日、我々は東リビエラのリゾートの幾つかを歩くというわけ。


そうこう云っている間にバスはセント・マルガリータ・リグレの街に到着。
綺麗な海沿いの街だ。





この西リビエラの街から200人乗りの高速艇でポルトフィーノへわたる。



海のあるところ何処に行っても立派なヨットハーバー,
一艘何億円もしそうな豪華大型ヨットが見られる。
イタリアの方がよっぽど格差社会のようだ。






(11)ウオール・アート上

2007年11月14日 21時22分02秒 | 地中海紀行
(11月21日  続き)

船内の壁に掛かっている絵を厳選して?御紹介したい。

この船の内装はクリスタル・セレニティーに比べ少し落ちるが
新しいし清潔で綺麗。

船全体の内装は統一性を欠くが壁とか廊下に色々な絵がが
描かれているが、それも統一性を欠く。
そんな所が面白い。
10点ほどお目に掛けたい。












・・・ウオールアート(下)に続く







(12)ウオール・アート下

2007年11月13日 21時40分56秒 | 地中海紀行
(11月21日  続き)

・・・ウオールアート(上)から続く












この様な絵画が部屋の壁は勿論、階段の踊り場、エレベーターの中、
廊下いたる所に何の統一性もなく展示されている。

イタリア船籍の船なので勿論それなりのデザイナーによるものとは思う。
アンバランスのバランスに面白さを感じるセンスを学ばなければ。

11月21日はこれで終わり


(10)豪華ロビー

2007年11月13日 13時54分15秒 | 地中海紀行
(10月21日  続き)

今度乗船した「コスタ・コンコルディア号」は何でも大きい。
船への乗船口は幾つもあるが
玄関にあたる正式な入り口は3階にある。
入り口はレセプション~ロビーに続いており
フロアーは3階で12階まで吹き抜け天井。



陸上の豪華ホテルでも、この様な天井の高いロビー空間は
あまりお目に掛かれない。





シースルー・エレベータが4本も走っている。
この船のエレベーターはエスカレーターを含め全てシンドラー社製。





4階5階はブティック・バーがありその手擦りから階下を見下ろすと
ピアノの弾き語りが見える天井もキラキラしている。





乗客が多いので何処も彼処も混雑しており
特にハンバーガーショップやプールなど子供の天国。


しっとりとした静かで優雅な船上生活は自室ベランダでのみ可能か。

レストラン・バーが数え切れないくらいある。一軒一軒訪ねるのが楽しみ。


7時「ミラノ・レストラン」でファーストシッティングの夕食。
我々は2階席、ここが指定席となった。

日没は6時半 今日は忙しくて良い日没は拝めず。

食事中 とっぷりと暮れたチビタベッキア港を我が「コスタ コンコルディア号」は
出港セレモニーもなく「銅鑼」一つ鳴らさず
ジェノバの近くの「サヴォナ」に向け出港。

何時ものルーチンでブッティックを少し覗いてお疲れ気味なのですぐ就寝。