10月30日(木)
今日はミセスマスダの台湾旅行3日目。
朝 なには措いても庭の水撒き。
いつもの通り缶ビールとスクランブルエッグで朝食。
今朝はスポーツクラブへは行かずTVのワイドショーを見終わった所で外出。
目的は上野の「大琳派展」。
上野公園は良い天気だ。噴水も素晴らしい。
国立博物館の入場券売場で少し年寄りの御婦人二人連れが入場券を買っている。
後で落ち着いて精算すればよいものを売場口でお金を出し合っている。
その事に気を取られて、どうした事か入場券売場口に
何と財布と小銭まで忘れて行ってしまった。
ミスターマスダは30メートルぐらい追いかけて
その御婦人達にその財布と小銭を届けてあげた。
それでも御本人達は御自分の財布を置き忘れた重大な事態を
理解するのに30秒ぐらい掛かっただろう。
いずれにしてもミスターマスダは良い事をしたと仄々とした気分。
「大琳派展」を開催している国立博物館平成館は入場制限で10分待ち。
急ぐ事も無いので列に並んでいれば、すぐ入場の順番がやってきた。
「継承と変奏」と云う副題で光悦・宗達から尾形光琳・乾山それからずーっと
酒井抱一鈴木其一までの作品を一同に集めている。
宗達・光琳・抱一・其一 4人の「風神雷神図」が
28日から揃って見られるようになったので
「大琳派展」は盛り上がって混雑しているのだろう。
ドッキとしたのは重文の宗達の杉戸に描かれた「唐獅子図」「白象図」。
モノトーンでピカソのゲルニカに似ている。
画の思想は異なるが不要なものは「削ぎ落とした」手法は同じか。
光琳の「立葵図」「撫子図」「八橋かきつばた」其一の「「群鶴図」などなど見ていると
画がパターン化図案化されているので連続模様にもなりそうだ。
ウイリアム・モリス以前に日本にはこういう人達が居たのだ。
光琳と乾山のコラボレーションによる陶芸は素晴らしい。
会場も空いてきたので間近かでじっくり鑑賞させて頂いた。
香合とか角平皿 小物の絵付けに時代を越えた美しさを感じる。
これは魯山人の源流だろうか。
光悦の茶碗の展示もあった。
大振りの楽焼。
作為の無い無駄の無い自然の丸みのが凄い。
光悦の名前は子供の頃 吉川英治の小説「宮本武蔵」で初めて知った。
刀研ぎで当代きっての文化人・美術品の目利きとは承知していたが
作陶にも優れた才能を発揮している。
「大琳派展」 屏風 襖 杉戸 掛け軸 巻物 漆器 陶器
250点ぐらい展示されている。
とても全点を丹念にじっくり鑑賞する根気も体力も無い。
気に入った作品だけ拾い見した事になる。
熱心に見ないで云うのも不謹慎だが琳派6人の全作品が全て傑作と
云う訳では無さそうだと不遜にもミスターマスダは感じた。
心の琴線にに触れて作品の方から声を掛けてくる物もあれば
無言の物もある。
折角上野まで出てきたし久し振りに鈴本の寄席を覗いて見ることにした。
日本酒と幾つかのつまみを買って鈴本演芸場の席に着く。
飲み食いしながら気軽に噺が聞けて楽しい。
寄席が跳ねた後 アメ横を通って上野駅へ。
途中二木ゴルフでゴルフボールを買う。
帰宅後夕食は熱燗の月桂冠と冷蔵庫にあった串カツ。
納豆に生卵を混ぜたのも お酒の肴には良いと思う。
それにトマトと胡瓜のサラダ。
木曜日はBS放送で「何でも鑑定団」の再放送をやっている。
これを見てから独りだし何もすることも無いし少し疲れ気味だし就寝。
10月31日(金)
早く起きて今朝はミセスマスダに指示されていた「燃えるごみの日」
ほんの少々の生まごみを出しそして庭の水撒き。
いつもの通り缶ビールとスクランブルエッグの朝食。
朝のワイドショーが終ったら映画「釣りバカ」でも見に行こうと考えていたが
どうも調子が出ない。
来週は色々予定も立て込んでいるので少し休めと言う事か。
スポーツクラブも休んで昨日録画した「戦艦バウンティ号」のビデオを見る。
マーロン・ブランドが若々しい。
帆船が出て来るし楽しい映画だった。
ランチも独り暮らしは気楽だ。
トマトと胡瓜に塩をふりかけ
レタスにコッパかパンチェッタか生ハムの様なものを巻き付けワインの肴。
最後に薄く切ったパンをトーストしてゴルゴンゾーラなどチーズと一緒に。
午後は少し元気が回復。
陶芸三昧。
ミセスマスダは円高なのに大したお買物もせず
午後9時過ぎ台湾旅行より無事帰宅。
ミスターマスダも云われたとおり「塵出し」「水撒き」を行い
大過なくお留守番を完遂。
明日からまたいつもの生活リズムに戻ることだろう。