A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

コンサート

2006年06月01日 10時36分18秒 | 家族行事
このところゴルフ・ゴルフに明け暮れる毎日なので
偶にはカルチャーしましょうということでコンサートへ。

本格的ドイツリード シューベルトの「冬の旅」をパンフレットで発見
早速 電話で購入手配。

イギリス人テノール ジョン・エルウィス
ピアノは渡辺順生さんだが今回のコンサートでは
シューベルト時代に製作されたフォルテ・ピアノでの伴奏だ。
普通のピアノより一回り小ぶりで華奢と言うかエレガントな
感じだ。
少しハープシコードに似た音色だ。
「トネリコ」と言う木で作られている。 




会場は築地の朝日新聞の裏の
「浜離宮朝日ホール」
室内楽に丁度良さそうな300人ぐらいの座席のホールである。

もう50年も前の事かドイツからゲルハルト・フィシュ 
当時の世界的テノールが来日し「冬の旅」を歌った。
ピアノに寄りかかる様に立ち、黒皮の歌集を両手で大事そうに開いて
ドラマテイックに歌い上げるテノールは衝撃的だった。

大枚を叩いてSPで「冬の旅」全曲アルバムも買った。
当時 夢中になって聴きに行った事を思い出しながら
今エルウィスの「冬の旅」を聞いている。
一曲目の(おやすみ)
五曲目の(菩提樹)
十三曲目の(郵便馬車)
最後の二十四曲(辻音楽師)
感銘を受けた。

その昔レコードが擦り切れるぐらい聴いた曲だったが
久し振りに聴いたので懐かしい思いが強かった。
楽しいリサイタルだったが最後までエルウィの歌声を聴きながら
フィシュ事を想っている自分に青年時代をノスタルジックに
懐かしく思い出している自分を見つけた。
歳をとったと言うことか、いや充分歳はとっている。