森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

越後の山桜 6 オオヤマザクラ 

2007年05月01日 | 自然観察日記
 日本の野生のサクラは大別して4種を抑えるといいと言われます。西日本のヤマザクラ(カスミザクラは日本海側の変種と考える)と北地のオオヤマザクラ、それに伊豆大島などに分布するオオシマザクラ(桜餅に葉が使われる)、後は日本に点在するエドヒガン(シダレザクラもこの仲間)。他にマメザクラやミネザクラなど特殊なサクラもありますが、上記のものを覚えておくと何となくサクラが見えてくる気がします。春、東北地方を旅すれば決まってオオヤマザクラを目にしますから、これを覚えるだけで旅が楽しくなります。
 多種多様の園芸品種はこれらの野生基本種の選抜や交配から作られてきたものです。

越後の山桜 4 オオヤマザクラ 

2007年05月01日 | 自然観察日記
 カスミザクラに比べ深い山に見られます。深い谷に見られるオオヤマザクラの自生です。
 まだ、木々の葉が出ないころのオオヤマザクラのピンクの花は、春の訪れを教えてくれ、元気を与えてくれる山里の人々の心の支えでしょうか。

越後の山桜 2 カスミザクラ

2007年05月01日 | 自然観察日記
 ソメイヨシノ比べ色は白く葉とともに咲く性質があります。大木になりますから、越後では山で大きな白いサクラに出会ったら、このカスミザクラだと思ってまず間違いありません。