今年の大雪には閉口していましたが、雪のないところへ思い切り気分転換とばかりに伊豆半島へ飛び出しました。仕事の手が空いた3月5日。しかし、あいにくの悪天候で出鼻をくじかれましたが、翌日からはなんとか回復し新潟とはまるで環境の違う暖帯林の自然を「満喫」しました。「」付きなのはもっと時間がほしいという思いがあることと、いくら暖帯といってもまだ3月初めは梅が咲いている季節でもありますから花の少ない季節。楽しみも半分という状態。もっとも、一番のお目当てはカワズザクラを見ることですから花の少なさは承知の上。花がなくてもこの季節の暖帯林を観るのも勉強になります。暫くは伊豆半島の植物談義をしたいと思います。
まずは、河津町のカワヅザクラです。ソメイヨシノ程は普及はしていないかもしれませんが、最近特に注目されているいわゆる園芸種扱いされるサクラです。花が早いことで知られここ河津町で広がったことから名付けられた自然雑種と考えられています。あいにく原木の花はピークを過ぎていてやや葉ザクラ気味でした。
親はカンヒザクラとオオシマザクラ。カンヒザクラは南西諸島に見られるもので伊豆半島には自生していませんから誰かが植栽した株が親になったということになります。オオシマザクラは伊豆半島に自生が見られます。
伝わっている話は、昭和30年頃この家の主人であった飯田勝美さんが近くの河津川沿いの冬枯れの原で花を咲かせている幼木を見つけ家に持ち帰り植栽したものがこの原木だそうです。今から50・60年前のことです。直径約35cm樹高約10mくらいまで成長したことになります。この木から主に接ぎ木で増やされたようですが、町内には色彩が微妙に異なる株もあり単純なクローンでは説明できない気がしました。
伝わっている話は、昭和30年頃この家の主人であった飯田勝美さんが近くの河津川沿いの冬枯れの原で花を咲かせている幼木を見つけ家に持ち帰り植栽したものがこの原木だそうです。今から50・60年前のことです。直径約35cm樹高約10mくらいまで成長したことになります。この木から主に接ぎ木で増やされたようですが、町内には色彩が微妙に異なる株もあり単純なクローンでは説明できない気がしました。
夜桜見学も行いました。町内にはいくつかの並木があり2ケ所ほどでライトアップされた散策路がありました。全体としてはピークが過ぎているという話でしたが満開の桜は夜景に映えて幻想的。ソメイヨシノに比べ長い期間楽しめるサクラです。